保存用-狭霧

□V
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『言うこと聞かん子はおしおきじゃあああああああ!!!!』

誰だアンタ!?

『外に出たいなら好きなだけ遊んで来い!!!』

待てそれ爆薬・・・

『ちぇえええええいいいいいい!!!』



「うわあああああああああああああああああ!!!!!!!!」
「きゃあああああああああああああああああ!!!!!!!!」


自分ともう一人の声で目が覚める。
「・・・はーッ、はーッ・・・・・・し、死ぬかと思った・・・」
呼吸が荒い。こんな悪夢見たのは久々だ。
「あ、あのばあさんはキワメばあさんか・・・」
名前と顔を思い出したところで。

「驚かすんじゃないわよこの馬鹿―――ッッ!!!」

脳天に衝撃を食らった。
「ったく・・・息荒くなってきて汗だくだくだし命に危険がありそうだったからカイリキー使って起こしたら突然絶叫ってどういう神経してるの!?」
「お前のノンブレスも相当だがな」
目の前で火花がチカチカしている。
というか。
「ここはどこだ?」
「森の中」
「それは知ってる」
「あたしの家よ。妙なとこで倒れてたから連れて帰ったの」
思わず凝視する。

「その細腕でか・・・?」

どんな筋力だ、と考えた時にもう一度脳天に衝撃。
どうやらこの衝撃はフライパンらしい。
「・・・単なるアホでしょ、あんた・・・」
女の後ろに目を向けるとカイリキーが唖然とした顔をしている。

ここでようやく脳が目覚めた。

「・・・お前は誰だ?」
「・・・まさか今まで寝ぼけてたなんて言わないわよね・・・?」
「どうやらそのようだ。何故か頭が痛いんだが俺は怪我しているのか?」
「いいえ、間違いなく気のせいよ」
「そうか・・・で、お前は誰だ?」
目を見据えると、澄ました笑みを浮かべた。

「あたしはこの森に住む魔女よ」

森に入って7時間。
ようやく目当ての者に会うことが出来た。



To be continued...

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