御本


□文
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題: 堂眩眼眩


硝子の子宮は身体が痛い
麗しの母上
歌うは歪な子守唄
恐怖の夢しか映らない
僕らを一体どうしたいの?

五月蝿い耳鳴り
幻覚は呟く
“御覧、君の犯した罪の数々!”
もう黙ってよ
僕らはそんなの見たくない


硝子のドレスは身体が軋む
赤ちゃんなんて望めない
素足の指先血塗れで
貴方の愛なんて望めない
鳴らす壁越し貴方の声
喋らないで喋らないで
私、妹になんてなりたくない


硝子の破片が目玉に刺さる
だからもうこの夢を止めて。

作り物の気違いなんて
寒々しいだけでしょう?

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