銀月短編集

□負けず嫌いは程々に
1ページ/3ページ

銀時 ちょっと目を瞑りなんし

そう言うなり月詠は銀時にキスをした



−−−−−−−−−






吉原の街がだんだんと日の光で目を覚まそうとしていた頃
銀時は現れた


聞くと早く目が覚めたはいいが、目が冴えてしまったので散歩しに来たのだそうだ



「相変わらず暇なやつじゃの」

「ワーカーホリックよりマシだ」


何時ものように互いに軽口を叩きながら
月詠が前、銀時が後を追いながら通りを歩く


そろそろ切り上げるつもりだったが見回りの途中だった

月詠はいつも通り見回りを続けることにし、大通りから裏道へと入ると足を止め振り返った

それは単なる思いつき
いつもこの男には適わないから…


銀時に目を瞑れと言ったのはその直後のこと


…以上が銀時が月詠にキスされるまでである
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ