オリジナル

□魔女っこゆりりん☆
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第一話【剣をもってたわ!】


「はぁ…」
ゆりりんは考えていた。
今日の夕飯のことを(ゆ:違うわよ!)
もとい、昨日の魔女狩りから助けてくれた人のことを。
一体どこの誰なのか、お礼もまだちゃんと言っていない。
「どうしたのさ、ため息なんてついて。」
ぼーっとしているゆりりんに話しかけてきたのは黒猫のろろちゃん。
ゆりりんのペットだ。
「実はかくかくしかじかで…」
「小説だと思って手抜かないの。」
「ウィッス」
ろろちゃんに魔女狩りのこと、助けてもらったことを簡潔に話した。
「で、どんな人だったの?」
「それがね、フード被ってたから顔が見えなくて…あっ!でも剣をもってたわ!」
ひとつずつ話していくとあの人が剣を持っていたことを思い出した。
「剣…それ、王宮の人じゃないの?」
「あぁ!」
そう、このご時世剣を持っているなんて犯罪者か王宮の人たちのどちらかだ。犯罪者がわざわざ助けてくれるとは思わない。
ゆりりんはすぐに立ち上がった。
「ろろちゃん!私王宮に行ってくる!!ほうきちゃん、おいで!」
こうしてゆりりんは王宮へと飛んで行った。
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