小説

□希望の光
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なんて綺麗な風景だろう。
なぜか、どこか懐かしいような気がした。
涼しい風の吹く緑の森林とお花畑に、僕は、いる。
ここは、どこなのだろうか?
「誰かいますか?」
遠くで、答える声が、聞こえた。
僕は、思わず、大声で叫んだ。
「僕、道に迷ったみたいです」
「ここは、どこですか?」
すると、少女は、答えた。
「ここは、死んだ後の世界よ」と、言った。
僕は、思わず驚いた。
「え?」
「僕は、死んだの?」 
「天国へ来たの?」と、答えた。
「違う、この世界は、成仏できない人達の世界なのよ」と、少女は、笑った。




1年前、僕は、大学生だった。
1人のどうしようもなく、未来に希望が、持てない男だった。
そんな時、サークルで、1人の少女と出会った。
彼女は、違う大学で、成績優秀で、主席だった。
違う大学だけど、1つのサークルで、知り合った。
僕は、そんな、輝かしい彼女に、憧れた。



そんな彼女に、ある日、出会いがあった。
彼女が、僕に、テニスを教えてほしいと、声をかけてきた。
「私、高波涼子、よろしく?」
「僕は、高橋良太です」
彼女は、アイドル的存在の人であって、高嶺の華だった。
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