小説

□僕は、二度恋をする
1ページ/9ページ

君と出会ったのは、高校の春。
おなじクラスになったよね?
君と出会えたことに感謝するよ。


「はじめまして」
「私、久保純子です」
「よろしくね」
「あ〜」
「俺、木野塚治です」
「よろしく」
「この席どう思う?」
「え!!」
「どういう意味?」
「いや〜」
「何かさ、運命っていうのかな?」
「そうかな?」
「これも、何かの縁だよね?」
「うん」
「まあね」
「これをきっかけに、一緒に帰らない?」
「いいよ」



「ね〜」
「純子誘われていたよね?」
「うん」
「ただ、一緒に帰ろうと言っただけだよ」
「へ〜」
「純子モテモテ」
「茶化さないでよ!!」
「久保さん?」
「帰ろう?」
「うん」
2人は、意気投合していた。
「ね?」
「ちょっと、寄り道しない?」
「土手行ってみよう?」
「うん」
「気持ちいいね?」
「ちょっと、暑いけどね」
「桜綺麗だよね?」
「うん」
「ここの桜は、いいよね?」
「うん」
「木野塚君って、どこの中学なの?」
「俺、転校生だよ」
「転勤で、こっちに来たんだ」
「前は、福島にいたんだ」
「そうなの?」
「木野塚って、珍しい名前ね?」
「うん」
「よく、言われるよ」
二人は、笑った。
「あのさ」
「これも縁だし、俺達付き合わないか?」
突然の告白に戸惑った。
「すぐじゃなくてもいいから」
「考えておいて」
「ね?」
「いいね!!」
「うん」
「わかった」
純子は、治の告白は、嬉しかった。
初めての男の子からの告白だった。
もう、ドキドキだった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ