tender heart
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『ありがとうございました。仁王先輩』
放課後、ミーティングが終わってすぐ、仁王先輩はしっかりと家まで送ってくれた。
「気にせんでよか。じゃあの、妹ちゃん」
私の頭を軽く撫でた後来た道を引き返して帰っていった。
家のなかに入ってから真っ先に手を洗って、うがいをしてから部屋に入った。
ベッドに横になり携帯を開いて少しいじってからため息をついてパチンと閉じた。
あ、仁王先輩にメアド教えてもらえばよかったなぁ。
暇すぎる…。
結菜の携帯には自分の家族、幸村の家の家族、木崎と今日教えてもらった切原の連絡先しか入っていない。
お姉ちゃんと精市くんはダメ。
涼ちゃんは部活…でしょ、
切原くんは…話題ないし。
〜♪
誰だろ。
[メール受信 masa-n.…]
知らないアドレスからのメールを開いてみると
簡潔に記された文字があった。
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From masa-…
Sub 仁王雅治
本文
藤咲姉に聞いた。
登録しといて
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にお、先輩から…だ。
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To 仁王先輩
Sub
本文
登録しました!!
暇なとき、メールしてもいいですか?
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あれ、なんかいきなりすぎたか?
うーん…よくわかんないんだよな、あんまメールとかしないし
〜♪
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From 仁王先輩
Sub
本文
ええよ。
部活やってるとき以外ならの。
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To 仁王先輩
Sub
本文
よかった!
ありがとうございます。
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仁王先輩は意外と返信早いのかも…。暇だから、ってゆーのがあるからなのかもだけど。
〜♪
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From仁王先輩
Sub
本文
今度、テニスの試合見にきんしゃい
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え、テニス?そういえば、今まで精市くんのしか見たことない…
仁王先輩のテニス…見てみたい
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To 仁王先輩
From
本文
絶対見に行きます!
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返信を送った後、私は眠ってしまったらしく、お母さんに起こされたあと携帯を見ると
[まっとる]ってきてた。
(あら結菜、随分ご機嫌ね)
(べ、べつに…っ!…ふふ)
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随分書いていなかった…
120212