寂しがりやのお姫様

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マネージャーになってからもう随分とたち、もう少しで夏休みに入る。

『ふぅ…タオル終わりだぁ』

世良は暑いと思いつつも、この暑い中全力で部活に励んでいる部員がいる為、せっせと仕事をこなしていた。

「藤咲さん!ちょっといいかい?」

部室のほうから幸村に呼ばれ、駆け足で向かうと部室の中に通された。

『どうかしたの?幸村くん』

「来週から夏休みが始まるだろう?その時から10日間レギュラーだけで合宿をやりうと思うんだけど来れるかい?」

『夏休み入ってすぐ?ちょっと待ってね…』

と鞄から手帳を取り出し、パラパラとめくって確認する。

『…あっ、大丈夫っ』

「よかった。これ、詳細が書いてあるから読んでおいて」

渡された数枚の紙には、時間や場所、メニューなどが書いてある。字からして柳が書いたのだろう。

『うん、了解』

「じゃあ、俺は部活に戻るよ」

『頑張って』

紙を鞄にしまい込み、再び仕事に戻った。


 
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