遊びの部屋

□ハロウィン2017
5ページ/25ページ

[ルシファーの部屋の窓を眺めて]〜補完その1〜



「「…………………」」

赤髪の天使「………心配は要らないみたいだね」

白髪の天使「その様だな。あの様子なら大丈夫であろう」

金髪の天使「良かった良かった☆一時はどうなる事かと思ったけど。これなら安心だねー☆」

赤髪の天使「ほんとにね。ちゃんと見ててって言ったのに。ちょっと目を離した隙に誰かに連れてかれちゃったみたいとかほざいた時は蹴り砕いてやろうかと思ったよ。やらないけど」

金髪の天使「うわー、おにーさんこわーい(笑)ごめんって」

白髪の天使「拾った先がまた目に余る者であったならばそれこそ我がそなたの鼻を擦り潰してやるところであったがな。鼻が健在で良かったな金の坊」

金髪の天使「おばーちゃんもこわーい(笑)」

赤髪の天使「………“ルシフェル”……」

白髪の天使「…懐かしい顔だ。あれが天界から居なくなってどれだけの時が経ったであろうな。もう覚えてもおらぬ」

赤髪の天使「今は堕天してルシファーって名乗ってるみたいだね。元気そうで何よりだよ。あんまり変わってないけど、見た目以外は(笑)」

白髪の天使「元気そうで何よりとはよく言う。あれを討伐して地の底深くへと堕としたのは他でも無いそなたであろうが、違うか?ーーーーー 天軍総帥、ミカエル殿」

赤髪の天使「………………」

金髪の天使「わー。ひっさびさに聞いたねその名前☆なんか懐かしい☆」

赤髪の天使「…………昔の話だよ。てゆーか!仕方ないじゃないあの時のゼウちゃんの怒り具合ほんっっっとやばかったんだよ!?ほんっとに!!あと少しで空前絶後のテンペスト起きるところだったんだから!」

金髪の天使「あははー☆まぁね、無理もないよねー。息子同然に可愛がってた一番の天使がまさか自分喰べてその力奪おうとしてくるだなんて誰も思わないもん。まぁあの子ならやりそうだけど(笑)」

白髪の天使「言えているな。あの坊ならやりかねん。今もその性格は大して変わってはおらんと見えるな、相変わらず意地の悪いお顔をしている」

赤髪の天使「ね。変わってないよね。あの子も大変だなぁきっとめちゃくちゃ虐められるんだよあれ(笑)」

白髪の天使「……微笑ましい光景ではあるがな。何はともあれこれならば安心だ、安心して娘を任せられる。さすがはその名に “明けの明星”、“光をもたらす者” の意を持つ坊だ。名は体を表すと言うしな」

金髪の天使「だねぇ。…そう言えばさ、最近どこかの猫さんが大好きな魔女さんの為に天使を探してるって話もちらっと聞いたけど。ここなら心配ないね?」

白髪の彼女「……………」

赤髪の天使「………この城の防壁は完璧だからね。さすがゼウちゃんの力の一部を奪った挙句堕天してから何人も天使を喰べただけの事はある。彼物凄い力持ってるからね」

白髪の天使「さて。我らはもう用済みだな。引き上げよう。娘のことは今後彼に任せておけば問題ない」

金髪の天使「だねー。元気でやんなよーおじょーさん☆」


ーーー バサリ。三つの羽音が空へと響いた。




ー 2.5話 完 ー
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ