徒然会話・小話。(アナザー大罪)

□続・こわいひと
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[旦那のお迎え]
※敬称略



朔馬「…………(じーっと)」

若草「……っ、……っ、っ……!!(びくびくと結さんにしがみ付いて隠れんぼ)」

結「(にこにこ)」

朔馬「…帰んぞ若草。…ったく、いつまでしがみ付いてんだ。さっさとこっち来い(溜息混じりに言うなり嫁の腕掴んでくいっと軽く引っ張った)」

若草「!!……〜〜〜〜〜〜〜(結さんにぎゅーーっと)」

朔馬「……おい」

若草「〜〜〜〜〜〜〜(ぎゅー、ぎゅーー)」

朔馬「若草」

若草「〜〜〜〜〜〜〜(ぎゅーぎゅーぎゅー)」

朔馬「…💢離れろっツってんだ💢」

結「……若草様?月下美人さんああ言ってますけど…」

若草「〜〜〜〜っ!(ぎゅうううう)」

結「…………(心境的には苦笑いだけどでも表情は優しく穏やかなにっこりスマイル)…そうですか、分かりました。まぁ僕としては別に全然構わないので若草様がお気の済むまでここに居てくださって大丈夫ですよ」

若草「………、(きゅ、と甘える)」

朔馬「何訳の分かんねぇ事言ってやがる却下だ却下。帰るぞっツってんだろ若草。その手離せ(ぐい)」

若草「〜〜〜〜〜〜っ(ぎゅーっと)」

朔馬「……(神妙な顔)俺らのこと怖ぇって思っちまったってのは仕方がねぇ。それでナンで里帰る資格がねぇとかなんとかって話になるんだよ。訳分かんねぇから。誰もそんなの気にしねぇよ、さっさと帰って来い(ぐい)」

若草「………(しがみ付いた結さんの腕に顔埋めながらぼそっと)さっちゃんもう若草…私のことは捨ててください」

朔馬「はぁ?」

結「……………(黙って見守る)」

若草「捨ててくださって構いませんよこんな……めんどくさくてどうしようもない重くて失礼極まりないやつなんて。むしろ捨てるべきです(ぎゅー…っと)」

朔馬「何言ってんのか全然分かんねぇから若草。“若草”。だからさっきも言ったろ俺らの事怖いって思っちまったアンタのその心は傷的に仕方のねぇ事なんだから。アンタがそう思うの分かっててソレ見せた俺らに非があんだろ、まぁ不可抗力っちゃ不可抗力なんだケド。だから別にそれに対してアンタがどーこー罪悪感感じる必要なんて全くねぇよ、イーから帰って来い。怖がらせて悪かったよ俺らも気ぃ付けるから。なるべくな…(自信はないw)」

若草「…………(尚もぎゅーっとかくれんぼ)」

朔馬「若草(ぐい)」

若草「…………(同じ)」

朔馬「若草。(ぐい、ぐい)」

若草「…………(微動だにしない)」

朔馬「………💢アンタホント…イー加減にしとけよ?俺にも我慢の限界ってモンが…(ゆらりと湧いた怒気)」

若草「…っ!!(しがみ付いて顔埋めたままびくっと反応)」

結「……月下美人さん。若草様怖がってらっしゃるから。今はお怒りは抑えて欲しいなぁ…」

朔馬「そう思うんならその手離せアンタもいつまでもしがみ付かせてんじゃねぇよ。さっさと返せコイツのこと(軽く悋気入ってますよねってw)」

結「月下美人さんが怖いお顔してるから若草様僕から離れようとしないんじゃないのかなぁ?ねぇ若草様。僕にヤキモチ向けるのやめてね?(にっこりと笑って当然ながら見透かすさすがの紫陽花童様)」

朔馬「…はぁ?何言ってんの。誰もンな事言ってねぇ…」

結「だったら一旦、その手お離ししてあげて欲しいな。無意識でも手に力こもっちゃってるから若草様もいつまでも離れようとなさらない訳なんだし。落ち着いてお話しようか(にこ)」

朔馬「だから帰んぞっツってんだよ。帰りに話でも何でも聞いてやるから。手ぇ離せ(ぐいー)」

若草「〜〜〜〜〜〜(ぎゅー)」

朔馬「若草💢(ぐぐぐいー)」

若草「〜〜〜〜〜〜(変わらず)」

朔馬「💢💢💢…っアンタ本気もうイー加減……!!」

結「ーーー 月下美人さん。(有無を言わせぬ声色)若草様怖がってらっしゃるって言ってるでしょ?無理は良くないと思うなぁ僕(ゴゴゴゴと効果音の聞こえて来そうな毒にっこり)」

朔馬「…知るか。アンタもさっさとコイツから離れてくんねぇ?くっつかせてんなよヒトの嫁を」

結「僕これでも生物学的に女性だから。ヤキモチの対象にはならないよ怖がってる女性を無視して猛獣の檻の中に放すような事は出来ないかなぁ。一旦頭冷やしておいで(にこ)」

朔馬「俺は冷静だ。コイツがアンタから離れて俺と帰ればイイってだけの話。焦ってぇのにイラついてるだけで別に怒ってる訳じゃねぇ…」

結「同じだよ(にこ)」

朔馬「………イーから離れろよ。若草」

若草「…………(ぎゅー)」

朔馬「……………若草。」

若草「(ぎゅー、ぎゅー…)」

朔馬「………………(黙ってじっと)」

結「……後でまたおいで」

朔馬「………今連れて帰……」

結「後で、また、おいで。ね?(にっこぉぉぉぉ)」

朔馬「……………………(何とも言えないお顔で結さんを見た)」











夏柝「……で。紫陽花童さんの無言の圧力に負けて手ぶらで帰って来たんだ、朔兄ぃ……朔兄ぃ言い負かすとかほんっと怖いね、紫陽花童さん」

夢「結さんを怒らせるのはオススメしませんよ。先程の側近さんの話ではないですが」

恭「朔兄ぃさっき無言で帰って来たその足で家ん中入ってったんだぜ……不機嫌ごぉごぉと撒き散らしてさ。俺しばらく朔兄ぃの家近辺には怖くて近付けねぇよ……空気がピリっピリしてっし……(がくぶる)」

夢「群青義兄様若草姉様の事になると途端冷静さ欠きますね。見ていて面白いです」

恭「…や、なぁんも面白くなんてねぇぞ?救世主の姉ちゃん。朔兄ぃが苛々してっと俺らの寿命がどんだけ縮むか分かってそれ言う?本気気が気じゃねぇんだって…(げんなり)」

夏柝「今にも爆発しそうな巨大な爆弾の側で息してるようなもんだもんね…ほんと、触るな危険今すぐ離れろ
だよ。朔兄ぃの鎮火姐さんにしか出来ないからさぁ…早く帰って来て欲しいな…(切実)」

右京「……朔馬はどうしたんだ?お嬢の迎えに行ったのではないのか何故あの様な…(家の前通って来たらしい)」

恭「あ、旦那」

夢「………………(はっと何かを思い付いた表情)」

夏柝「(かくかくしかじかで)追い返されちゃったんだって。すごいよね紫陽花童さん」

夢「丁度いいです側近さん行って来ては頂けませんか?若草姉様のお迎え」

右京「………は?(きょっとーん)」

恭「……え?は?何でそこで右京の旦那に頼むんだよ、救世主の姉ちゃん…その心は?」

夢「(若草姉様の反応が)面白そうだからです。(どきっぱり)」

右京「…………意味が良く分からんな。朔馬が連れ戻せなかったものを俺如きが連れ戻せるとは到底思えんのだが…紫陽花童の言う通り、時間を空けてまた朔馬に行かせる方が良いんじゃないのか?」

夢「いえ、大丈夫です。騙されたと思って一度行ってみてください。お願いします」(とにかく若草様の反応が見たい)

右京「…………。…………???」






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そしてバトンが右京に回ったwww的なwww
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