徒然会話・小話(鬼灯学園パロ)

□ピロリ〜ロリ、の、ラーメン屋さん
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いつもの如く街でデートして晩ご飯も食べて。そろそろ帰ろうかと帰路に着きかけた時に聞こえて来ました目の前の通りから………


“ピロリ〜ロリ〜……”


若草色の彼女「…あ。“ピロリーロリのラーメン屋さん”だぁ。この辺りも回ってるんですねぇ」

朔馬「…ピロリーロリて……歩き屋台でイーだろナンでわざわざチャルメラ音出すの」

若草色の彼女「誰でも分かるわかりやすさ?があるじゃないですか☆」

朔馬「……まー何でもいーケド」

若草色の彼女「私あれ食べたことないんですよねー」

朔馬「…は?食べた事ねぇの?……勿体ねぇ……」

若草色の彼女「?もったいない、とは?」

朔馬「アレ結構美味ぇから」

若草色の彼女「!さっちゃん食べた事あるんですか!」

朔馬「昔よく食ってたよ。飲みに行った帰り道とかに。酒とか入ってるといつにも増してやたらと美味い」

若草色の彼女「あーよく言いますよねお酒の後のラーメンとかおうどんとかは格別だーって。あとお茶漬けとか☆」

朔馬「何でなんだろなアレな。あっさりしてるのが欲しくなるヤツ」

若草色の彼女「わかります(笑)」

朔馬「……久々に食って帰るのもアリだな。食ってみる?腹に隙間があればの話だケド」

若草色の彼女「!!是非!是非食べたいです!!」

朔馬「(ほほえみ〜)なら食って帰るか。立ち食いになるケドアンタ大丈夫?」

若草色の彼女「余裕のよっちゃん先生☆ですよー☆」


〜そして屋台の側まで移動〜


朔馬「…………おやっさんまだやってたんだ?最近腰が痛ぇ足痛ぇからもう休みてぇとかなんとかやたらと漏らしてたのにさ」

ラーメン屋のおっちゃん
「………?あ!なんだぁ色男のニイちゃんじゃないか!生きてたんか!いつぶりだ!?全然来なくなったからもうおっ死んじまったのかと!」

朔馬「ヒトの事勝手に殺すなよ」

若草色の彼女「………?」

「あっはっはすまんすまん!しかしまぁほんと久しぶりだなぁ、元気してたかぁ?」

朔馬「見ての通り全然変わりねぇよ。おやっさんは?足腰大丈夫なの?」

「まぁ相変わらずきちぃけどなぁ……でもま、働けるうちは何とか働かなきゃってな。頑張らせてもらってるよ」

朔馬「そりゃ頼もしいな」

若草色の彼女「……お知り合い……ですか?さっちゃん?ラーメン屋さんと…」

朔馬「ああ。昔よく食ってたからもう顔見知りかな。回ってんのいつもこのおやっさんだったから」

若草色の彼女「どれだけ食べに来てたんですか(笑)もう常連さんの域ですねぇ」

「……お?こっちの可愛らしいこんめぇ嬢ちゃんは……まさかニイちゃんの………?」

朔馬「そー女。」

「!!彼女出来たんかニイちゃん!」

朔馬「おかげさまでな」

「こりゃたまげたよあんだけ彼女は作らねぇ作らねぇ言ってたニイちゃんが!色男なのに勿体ねぇってさ、さんざ言ってたもんだ!」

若草色の彼女「めちゃくちゃプライベート喋ってたんですねさっちゃん(笑)おとーさんとめっちゃ仲良しさんじゃないですか(笑)」

朔馬「まぁホント良く食いに来てたしおやっさんノリが里の連中と一緒だから喋りやすいからな。…コイツ歩き屋台のラーメン食った事ねぇんだと。食わせてやってくんねぇ?おやっさんの美味ぇラーメン」

「おう任せとけ!飛びっきり奮発してやるよ嬢ちゃん腹一杯食ってきな!」

若草色の彼女「わぁ楽しみですー♪♪」



「(そしてらとんてんかんてんラーメン作りながら)ニイちゃんらいつから付き合ってんだ?最近か?」

朔馬「ほんの少し前からだよ。まだそんな経ってねぇ」

「ホヤホヤってやつか!いやー…若いっていいねぇ♪」

若草色の彼女「(おとーさんも私からすれば遥かにお若い方なんですが…まいっか)知り合ってからはそこそこ経ってますけどねぇ☆」

朔馬「あんま変わんねぇだろ」

「ニイちゃんらどこで知り合ったんだ?街か?」

朔馬「いや職場。同僚ってやつ」

「職場恋愛か!かぁー!そりゃ毎日出勤するのも楽しくなるわなぁ嫌な仕事だってわけなくこなせるだろ」

若草色の彼女「?いえいえ、お仕事毎日楽しいですよー♪嫌なことなんてこれっぽっちも。ぜーんぜんないです♪ぜーーんぶとっても楽しいですよー♪」

朔馬「アンタはそーだろーな」

若草色の彼女「?さっちゃんは違うですかー?」

朔馬「別に嫌な事はねぇが面倒臭ぇ事ならそこそこ」

若草色の彼女「?何かありましたっけねぇ…?」

「……明るくて素直な良い子じゃねぇか、よく捕まえたなニイちゃん」

朔馬「だろ?」

若草色の彼女「?」

「あの遊び人色丸出しだった色男ニイちゃんがねぇ……ニイちゃんから直接話も色々と聞いたが俺も遠目でならニイちゃんが別嬪の女の子連れて歩いてる所はよく見かけてたよ。まぁそういう子連れて一緒に食いに来る事は一回も無かったけど……」

朔馬「あー……昔の話はやめてくれる?ホントそーゆーのやめたからさ俺。もう蒸し返すな…」

若草色の彼女「今更ですよさっちゃん、さっちゃんがそういった面で有名さんだったのは私ももういやってくらいさんざん知ってますからー。実際に私も何回もお現場拝見してますしねぇ」

朔馬「………………」

若草色の彼女「…………(つーんだ)」

「はっは!頭上がらねぇなニイちゃん嬢ちゃんに(笑)」

朔馬「全くな……(溜息)」

「けどさぁ…嬢ちゃんさっきも俺言いかけたけどさ。このニイちゃんが女の子連れて食いに来るのは本当に初めての事だよ。これまでは絶対に…ニイちゃん同士で食いに来た事は何回かあったけど基本ニイちゃんは一人で食いに来てたからなぁ。“今日一緒だったお連れさんは連れてこなかったのか?”て聞いても“絶対にイヤ何で連れてこなきゃなんねぇの”って。そりゃもう頑なに。拒否してた」

若草色の彼女「……お兄さん同士?」

朔馬「土のヤツな。アイツとは何回か飲みの帰りに食った事ある」(←土の“鬼”、とかはさすがに一般人の前では言わないらしい)

若草色の彼女「あーなるほど…」

「だから嬢ちゃんが初めてだよ、ニイちゃんが女の子連れて来たのはさ。それだけこのニイちゃんが嬢ちゃんには心開いてるっていうか?自分の中の世界見せようとしてる…て、いうのかなぁ。ニイちゃんみたいに心のガード固いお人はそういう事するって事自体がもう奇跡に近い事だから。嬢ちゃんの事、本気で好きなんだろうなぁってオジサン思うわけだ」

若草色の彼女「………」

朔馬「…ラーメン作りながら何語ってんの。やめてくれる?小っ恥ずかしい」

「この道の仕事してる性分ってもんさ。夜に酒の力借りて愚痴を零しに来るお客ってのもいっぱい居るからなぁ…ついあれこれと語りたくなる」

若草色の彼女「……さっちゃん照れてます?お顔、ほんのりと赤いですよ?」

朔馬「提灯の光の反射だろジロジロ見てくんな」

若草色の彼女「じろじろ〜」

朔馬「ヤメロっツってんだ」

「ははっ、仲良いなぁ!……ほいお待ち!(トン、とラーメン二丁卓に置いた)」

若草色の彼女「!!わぁ!美味しそうですー♪」

朔馬「ナニ?やたらと奮発してねぇ?コレ。チャシューと煮卵2個ずつ乗ってるケド」

「オジサンから二人へのお祝いだよ、これからも仲良くやりなぁ(にっこにっこ)」

若草色の彼女「!ありがとうございますー♪♪では早速……(はふはふずるずる)……!!〜〜おいっしい!!ちょ、さっちゃんさっちゃん!めちゃくちゃ美味しいですよこのラーメン!ほんとめちゃくちゃ!美味しい!です!!(キラッキラ)」

朔馬「……だろ?(彼女の喜ぶお顔が見れて嬉しそう)」

若草色の彼女「はぁ……なるほどさっちゃんが“食べたことないなんて勿体ない”って言ってた気持ち。ほんとよぉぉっくわかりましたぁ……これは確かに知らないのは勿体ないですね、今度みなさんも連れて来てあげよう……(とか、言いながらずるずるずる〜)」

「……いい食べっぷりだな嬢ちゃん。オジサンも嬉しいぜよ(にーっこにーっこ)」

若草色の彼女「はひっ、ほーーっへもほひひーへふ!(はいっ、とーーってもおいしいです!)」

朔馬「火傷すんなよ」

若草色の彼女「子供じゃないですよーだ!」

「…ニイちゃん、嬢ちゃんの事が可愛いって顔に書いてあんぞー?(にまにま)」

朔馬「………ヤメロ」

「照れんなってぇ(にっか)」

若草色の彼女「(はふはふもきゅもきゅ)」

「んでんで?もっといっぱい話聞かせてくれよニイちゃん!今日は客もまばらで暇だったから丁度いいや!な!酒も出してやるから少しだけ話に付き合ってけよ!(言いながら酒出した)」

朔馬「………立場逆じゃねぇ?何でおやっさんの暇つぶしに俺らが付き合わなきゃなんねぇ……」

「ほぉら椅子だ!(どっか)」

朔馬「………どっから出して……」

若草色の彼女「さっちゃんさっちゃん♪はい♪お酌しますよ〜とことこと〜♪」

朔馬「何でアンタは速攻で馴染んでんのって」

若草色の彼女「おとーさんもどうぞー♪って。あ……おとーさんお仕事中だから飲めません……よね?ごめんなさい……」

「いーやいや!今日はもう店じまいだこんな可愛らしいお嬢ちゃんに酒注いで貰えるとかオジサンこの仕事してて良かったって今日ほど思ったことねぇやってなぁ!☆どれ一杯……☆」

若草色の彼女「?そうですか?ならどうぞー♪(とことこと〜)」

「(ぐびっと一杯)ああこりゃうめぇ!嬢ちゃんの酒ほんっとうめぇや!」

若草色の彼女「えへへー☆」

朔馬「自分とこの酒だろ」

「よおっしなら…これまでニイちゃんと語った事の数々をオジサンから嬢ちゃんに伝えてやろう!嬢ちゃん何が聞きたい?☆」

若草色の彼女「ほ!?いいんですか!?ならですねぇ♪」

朔馬「おいオヤジ。客商売としての守秘義務はどーした本人目の前に漏洩するとか守秘も何もあったモンじゃねぇ……」

「かてぇこと言うなぁニイちゃん!」

若草色の彼女「さっちゃんも座ってくださいよぉ♪お話いーっぱいしましょ?♪」

朔馬「…………………ハァ………(これはもー朝までコースかな……明日休みだしまぁいーケド……)」




ーーーーーーー
………これ一体何の話?知らねぇwww単にこないだ近所でピロリーロリ鳴って買いに行った時に「あーなんかこーゆー屋台でオジサンと仲良く喋ってたら楽しいなぁ」なんて思ってた、ただそれだけの話www
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