dream★
□□雷獣と話しました
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ハロー!紫音です。ただいま私は、イタクさんに殴られ、6人の妖怪たちの前に正座させられております。
「なぁ、イタク・・・お前紫音と知り合いか?」
「んなわけねーだろ!オレはこんな変態知らねぇ!!」
「二人とも!静かに!」
ぎゃあぎゃあと騒いでいたイタクと淡島を一声で静かにさせるなんてすごいですね!冷麗さん!惚れそうです!
「紫音ちゃん、イタクと知り合いなの?」
冷麗さんが私を真っ直ぐ見つめながら、聞いてくる。知り合い?知り合いじゃないよね・・・漫画で知りました!はまずいし・・・
「知り合いじゃないです・・・知っているだけです。」
「え!一度死んだらそうなるのか!?」
雨造が目をキラキラさせながら聞いてくる。何かもうめんどくさい、そういう事でいいわ。
「そうかもしれないですね。私は皆さんのことも知っていますし・・・」
するとイタク以外はへぇ〜と声を上げる。イタクさん絶対その目疑ってますよね!んなわけねぇだろって目してるんだけど!あ!今一番気になってること聞いて、話を逸らそう!
「えっと・・・私って此処に来たとき、何処にいたんでしょう?」
「あぁ!森の奥で立ったまま寝てたぞ!」
「た、立ったまま!?」
「アレはオイラーすんげぇ笑ったなぁ〜」
え、立ったままって何やってんの私!死んで変なスキル上がってるんですけど!
「おい」
「はっはい!何でしょうイタクさん!」
ぎゃっほぁああああ!イタクさんに声かけられたよ!今日は記念日にしよう!(ぇ
「おめー人間じゃないだろ」
「え?」
え?人間じゃない?じゃあ私はなんなの?他のみんなもうんうん頷いてる。
「オレもずっと思ってたぜ!お前雷と一緒に落ちてきたんだろ?」
「かみ、なり・・・?」
え、どういうこと?つまり私は・・・なに?
「雷と一緒に落ちてくるだなんて、あなたもしかして雷獣?」
「らい、じゅう?え、だって、私は死ぬ前は、人間で・・・みっくんを・・・そうだ、助けて死ん・・だ・・ッ!」
どうしてか震えが止まらない、なに?どうして・・・?視界がだんだん狭くなる。
「おい紫音!?」
「紫音ちゃんしっかりして!」
みんなの声がだんだん遠くなっていく・・・そして私は――眠りに落ちた。