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□ただ、心のままに
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「なぁ。ジュード君の治癒功ってどういう仕組みなんだ?」
ある日、アルヴィンが突然聞いてきた
「どうしたのいきなり…。アルヴィンも使いたいの?」
「いやいや、そんなんじゃねぇよ…
ただ、そこら辺の精霊術とは勝手が違うモンだと思っただけだぜ?」
その言葉にジュードは少し考え込む
「うーん…そういえばそうかも。良く分からないけど、どうなのかな?」
「なんだ。学校で習ったんじゃないのか?」
アルヴィンの言葉に首を横にふる
「ううん、自己流。
他のみんなはちゃんとファーストエイドとかピクシーサークルとか使えるのに僕だけ使えなかったから…ね」
「…ふーん。妙なこともあるもんだな」
そのとき、話はここで終わった
終わったはずだったのだ
それから幾何かたった後
ア・ジュール・ラ・シュガル間で大規模な戦争が起こるまでは――――――
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