IS<インフィニット・ストラトス>
□第1章
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まだ肌寒さを感じるそんな季節――春
今日日、俺は『あの人』が居るあの場所へ行く。
きっとこの選択は大切な大切な第一歩で、俺の一生を左右する大きな一歩。
右手を太陽に掲げれば、そいつは光を反射して綺麗に輝く。
右手中指に着けた一つの指輪。浅黄水仙をあしらった大切な相棒。
「行ってらっしゃいませ。春華様」
そんな声に振り返れば、館の玄関口に列ぶメイドメイドメイド。
うんうん。絶景かな、絶景かな。
「うぃ〜、行ってきます」
そろそろ時間だ。
それじゃ――
「始めようか。愉しい愉しい人生を!」
いざ、IS学園へ!