05/09の日記

15:03
戯言 玖渚主人公 2
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玖渚直と友の妹主人公ネタ
続編のようなもの




仲間(チーム)創立から数年後ぐらい


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『きっしー』


「はい、女王」



いつものように…あたしが彼を呼ぶ。彼は当たり前のように…すぐにあたしの元へと来た。あたしの姉である玖渚友…彼にとっての“暴君”である友ねぇがいる時だって…彼は呼ばずともあたしの傍にいてくれる



「うにー。なーちゃんおはよん」


『うな…ぐっもーにんなんだよ、友ねぇ』



そして、あたしに気づき笑った友ねぇに続き…他の仲間(チーム)の一員からも丁寧な挨拶をされた。彼らもあたしを崇拝し、跪いた連中だが彼らは友ねぇの“所有物”だ…例え女王(クイーン)であるあたしがいようとも友ねぇの傍からは離れない。命令すればあたしに従うだろうけど、そんなことするつもりはない…と言うより友ねぇの所有物を横取りするつもりはないし…友ねぇもあたしの“お気に入り”には絶対手を出さない。そこは暗黙の了解だ



『きっしーきっしー』


「はい。女王」


『えへ…呼んでみただけー!って言ったけど…うん、今思いついちゃった!きっしーおでかけだよー!お買い物だよー!ごーしょっぴんぐなんだよ!』


「お買い物、ですか?」


『うなうな…うん、しょっぴんぐだよ!ってことでー…友ねぇ!ボク様ちゃん、きっしーとでーとしてくんね!』


「うに…りょーかいなんだよ。……ぐっちゃん。わかってると思うけど、なーちゃんに何かあったら…………わかってるね?」


「はい」



『?そんじゃ、行こーきっしー!れっつごー』




仮に、もしも…友ねぇがあたしの“お気に入り”を…お気に入りであるきっしー…式岸軋騎を奪ったなら、確実にあたしは赦さないだろう。まぁあり得ないことだけど。

それに…もし仮にそうなっても、きっしーは必ずあたしの元に戻ってくる。暴君か女王か…そうなった場合でも彼はあたしを選ぶだろう。何故そう思うかと聴かれれば…現実的に、彼は、すでに、あたしを選んでくれたからだ。

玖渚友ではなく玖渚夏(あたし)の傍にいるのがその証拠だ。だからあたしも彼を“気に入った”のだ。きっしーを…式岸軋騎を…零崎軋識を…。


唯一ボク様ちゃんを、白を、あたし自身を…受け入れて…選んでくれた…あたしだけをみてくれる、彼を…。敬い崇拝し心酔し、好意を、愛情を向けてくれる彼を…



「どこに行くんですか?女王」


『あぅー…ふたりの時は名前で呼んでって言ったのにー』


「そ、それは…」


『……。軋騎?』


「〜っ!!……な、夏………様っ」


『うなー………。今は、それで赦すよ』



出掛けるために、わざわざ彼が用意してくれた彼の車に乗り込み…だけど出発するわけでもなく、ただそんな会話をするあたしと彼。まぁきっしーはあたしが行き先を言わないからだろうけど…



「っ!!?じ、女王!?」


『うなーっまた名前ー…。ん?どーしたの、きっしー?そんなに固まって』


「いえ…っ、」



そんな状況で、行き先を告げることはせず…あたしは唐突に、運転席に座る彼に抱きつく形でその上に座った。そうすれば、突然のことにおもしろいぐらい動揺する(慌てる)目の前の彼



『ねーねー…きっしー?』


「はい、じ…っ夏、様」


『ちゅーしよっか?』


「はっ……!!……っ!?」


『………ん…』


「…………っ…」



その反応がおもしろくて、もっと驚かせたくて…。元々至近距離にあった顔をさらに近づけ…目を見開く彼にあたしは唇を重ねた。固まる彼の心情なんて知らず、より深いキス…所謂、ベロちゅーを数分続け…最後にぺろりと唇をなめてから少し顔を離す




『…うなうな……ごちそーさま』


「…………っ」



未だに固まったままの彼に、そう呟き妖艶な笑みを浮かべれば…彼が小さくゴクリと唾を呑み込んだ



『きっしー…このままふたりでえっちぃこと、しちゃう?』


「っ女、王」


『“あたし”はキミのこと大好きだよ。愛してるんだよ?だからキミになら何をされようと構わないのに……。それともキミは他の誰かが好きなの?』


「俺は…っ俺が好きなのは…愛するのは…今もこれからも敬愛する貴女だけですっ、女王」


『ならふたりの時は、女王じゃなく…玖渚夏じゃなく…白でもないあたしを…“あたし”として接して?あたしには我慢も遠慮も謙虚も何もいらないんだよ』


「…………っ」


『恐れ多い…、なんてもっての他だよ…のーさんきゅー。そんなのあたしは望んでないよ。キスしたいならキスして…抱きしめたいなら抱きしめて…離したくないなら離さないで…触りたいなら触れて…。自分の気持ちを隠す必要はない。あたしが総て“赦す”』



<死中の白(デッドオブホワイト)>・“白”のあたしが“赦す”と告げれば…弾かれるように…我慢の限界だったかのように…理性を失ったように…彼から“初めて”力強く、だけど少しの遠慮さを感じる程度に抱きしめられ…唇を奪われた。
本当にあたしのことを好きなのだと愛してくれてるのだとわかる力強く余裕のない口付けと…暖かい彼の温もりを感じながら…この状況だけを見るときっしーロリコンだよね、なんて関係ない(どうでもいい)ことを思い少し笑う



「女、王…俺…は…っ」


『うん?キミの想いを聴かせて』


「…俺、は…貴女に…崇拝し心酔し憧れ、永遠に忠誠を誓っています」


『うなうな』


「ですが、恐れ多くも…俺は…っ貴女を、愛している…どうしようもない程愛してしまった…。その目で俺を…俺だけを見てほしい、その声で呼んでほしい…っ、その手で触れてほしい…触れたい、抱きしめて離したくない、貴女の隣にいるのが俺でありたい、俺だけを頼ってほしい、俺だけに笑ってほしい、俺だけが貴女の“唯一”でありたい」


『うなー…それが嘘偽りも遠慮もなしの…本音なんだね?』


「っ…こんなどうしようもない俺を…この想いを…赦して下さい」


『赦す。その想いもあたしが受け入れてあげる…叶えてあげちゃうよ。今日からあたしはキミのものだ。条件はただ1つ…キミはあたしのものだということだよ』


「…っ光栄です。俺は、永遠に貴女だけを…崇拝し心酔し敬愛し…愛して…貴女だけに跪き、貴女だけのために尽くし従い続けます」


『キミは対等だと言うことを忘れないでね』


「はい」



こんなにも、あたしを愛してくれる者は彼以外にいないだろう。否、いたとしても彼以外に興味はない。彼の総てはあたしのもので、あたしの総ては彼のもの…お互いに依存しているのかもしれないが、そんなことはどうでもいい。ただあたしの傍から離れないでいてくれるだけで…



『きっしー…。式岸軋騎…零崎軋識』


「っ!!?」


『総てを知った上でキミを受け入れ、キミを赦し…愛してあげる』


「女、王…。俺の総ては貴女のために…」




彼は、[女王(クイーン)][無限支配(エンドレスルール)]であり[死中の白(デッドオブホワイト)]であるあたしの“唯一”


そんな…[人類最上(ジンルイサイジョウ)]であるあたしの唯一で対等な彼は、この人類最上を虜にした彼は、こんなあたしを受け入れた彼は、あたしが思うに…“人類最高(ジンルイサイコウ)”な男なのだろう





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積極的な夢主にふりまわされ戸惑いまくる式岸軋騎をかきたかったけど、なにか…違うな←

これは落ちキャラ、きっしーに確定してしまった場面ですね

でも、このふたりの関係性は好きなので…連載したいな…






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おまけ的なもの


(ねぇ…ぐっちゃんてば…“私”の“白”に何してたの?)
(…暴、君っ)
(いつまでたっても帰ってこないと思えば…朝帰り…。しかもずっと車の中で…ふたりっきりだったなんて…)
(そ、それは…)
(なにしてたの…ねぇ、ナニしてたの?ねぇ…ぐっちゃん?)
(…………っ…)



そんな感じに、笑顔で威圧感を漂わせる友に真っ青な顔して怯えてればいい←



end

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