□Stay just the way you are...
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俺を放ってテレビゲームをするリョーマ。
プレイし始めて2時間は経っただろうか。
人の家でよくこれだけ集中してできるものだ。
俺はソファに座り、視界の隅に小さな頭を捉えつつ本を読んでいた。
すると突然、リョーマがテレビの電源を切り、立ち上がってゆっくりと近付いてくる。
どうしたのかと本から視線をずらせば勢いよく押し倒された。

「・・・ってぇ!」

後頭部と腹部に強い衝撃を受け、俺の上に跨がってきたリョーマを睨みつけた。

「何だよ」

「景吾を見下ろしたくなった」

そう言って満足気に笑うリョーマ。
コイツは時々、突拍子もない言動をすることがある。
付き合い始めはそのたびに声を荒げたり、深い溜め息をついたりしていたがもう慣れた。
それに、そんなところも可愛らしく思えるようになってしまった。
俺は相当コイツに溺れているらしい。

「アーン?誘ってるんじゃねぇのかよ」

スッとリョーマの服の中に手を入れて脇腹を撫でる。
すると体をビクッと大きく反応させ、強く払われてしまった。


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