Starry☆Sky
□Star.3
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はぁ………
今日で何度目になるだろうか。
ため息ばかり出る。
なぜか生徒会にしかも副会長に任命されてしまった。
ため息しかでないでしょ。
月子以外関わる気は最初っからなかったのだから。
それが今となっては月子を中心に多くの人と関わっている。
昔の私としてはありえない。
「……さっきからため息しかついてないぞ。何しに来たんだ」
「星月先生に私の分の幸せを分けに。……と言いたいところですが、ただの休憩にです」
知ってる、と一蹴されたがだったら聞くなよと思う。
せっかくおどけてみたのに。
星月先生こと虎太にぃは最後に私を引き取ってくれた人だ。
星月学園のことを教えてくれた人でもある。
唯一心をゆるせるから、虎太にぃの横は居心地が良い。
「帽子、暑くないか?」
「まだ平気。ただ風が最近強いから困る」
「ピンで留めれば?」
「……一応女子だけど、月子以外は男子と思われてるからなぁ」
仕方ない、ピンは無理だし外では今以上に気を引きしめないと。
ふぁ〜、それにしても眠いな。
「寝ても良い?その辺で寝たら会長がうるさいし」
「そーいや生徒会に入ったんだってな」
「…サボったぐらいで生徒会に入れられた。しかも副会長」
「夜久もいるから大丈夫だろ。出来るとこまで頑張れ」
私の頭をポンポンとしてから、琥太にぃはまた仕事に戻った。
私もソファでうとうとしながら心の中が温かく感じた。
(よし!頑張ろう!)
琥(生徒会か……)