薄桜鬼
□十二章
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フフフフフ……
ふっかーつ!!!!
治ったぜ♪風邪と、おさらばじゃー!!
「日頃の行いが良いから、早く治ったんですよね、これは」
「どうでも良いけど早くお膳運んでね」
……はい。
沖田さんの言うことをちゃんと素直に聞いてるんですよ。
えらいでしょ!?
「お、もう大丈夫なのか?」
「はい。元気百倍です!!」
今日も1日頑張ります!
何をって?
決まってます!!南雲薫に会いに行くのです。
と言うことで、原田さんが見かけた場所に来ました!!
因みに許可は貰いましたよ。
……近藤さんに
良心が少し痛いですけど、これも皆さんのため!!
…………見当たらんがな
もろ関西弁になるがな
じゃなくて。
この辺りじゃないのかな?
とキョロキョロしながら散策してると、喧騒が聞こえた
「は、放してください!!」
「良いじゃねぇかよ」
お、薫見っけ!!
って、ナンパ!?
……ナンパってこの時代では何て言うんだろ…
「まぁいっか。その手、放してもらえます?」
「あぁ?なんだよてめぇ。餓鬼が格好つけてんじゃねぇぞ!!」
ガキって漢字あったんだ……じゃない、じゃない
「格好もつけれない人に言われる筋合いはありませんし、彼女嫌がってるじゃないですか。誘い方下手なんですね」
という以前に貴様らにこんな可愛い人はもったいない!←
というか男だぞ←
「ふざけんなこのやろう!!」
きゃー、刀抜いたわよー。
由美、怖いー
「…とおっしゃってるわりには余裕そうですね」
私がそんな女の子らしいこと言うわけがない!!←
それにビビった所で現状が変わるわけないし、(自分でまいた種だけど☆←)
だてに腰に刀提げてません!!
「くそっ、覚えてろよ!!」
その台詞言う人いるんだ!?
難なく浪人に勝ったぜ!
「あの、有り難う御座いました」
……漢字でお礼言われた←
「いえ。このぐらい余裕っす」
「でも女の子なんですから気を付けて下さいね」
「……さすが薫ちゃんですね」
せっかく決め台詞言ってみたのに
「……どうして私の名前を?」
あ、そうなりますよねー
結構目立っていたので人気の少ない所に場所を移した
「雪村由美と言います。未来から来たって言っても信じてもらえないかもしれないですけど、でも南雲薫さんが企んでることも知ってます」
「未来から……?企んでることなんてありませんが…?」
「あなたが男性であることも、千鶴ちゃんの双子の兄だと言うことも知ってます!これでも疑いますか?」
その言葉で、薫の仮面が外れた
「へぇ。未来にそんなことまで残ってるのか。それとも雪村の血縁者だからか?」
ゲームです。
って言うに言えず、とりあえず曖昧に頷いといた
こっからが勝負だ
「千鶴ちゃんに復讐させないためにあなたに会いに来ました」
「そんなことまで。お前に俺の何がわかる」
南雲家でひどい扱いを受けてたってことしか知らない。
だけど、
「薫の気持ち、少しだけならわかるよ。私もはみ出しものだから」
鬼の子には必ず"千"の字が入れられる。
千鶴ちゃんにも、お千ちゃんにも、風間にも、私の弟にも……
「私の弟は"千広"って名前。だけど私の名前に"千"の字は入ってないもの」
自分を認めて欲しい気持ちはわかるけど、やり方には賛同できない
「……だからなんだ。俺の気持ちは変わらない」
どうしたら止めれる?
んー。どうしたものか。
「どうしたら気持ち変わりますか?」
「足りない頭で考えなよ」
……ムムム…。思い付け私!!!!
(出でよ!!閃きの神様ー)
(……馬鹿だなこいつ)