薄桜鬼
□三章
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「駄目だ」
何が駄目かって?少しだけ遡りまーす
昼餉も終わり、見回りや道場で稽古とそれぞれのするべきことをしている。
そんな中私と千鶴ちゃんは片付けや洗濯、掃除など身の回りのことをしているわけなんですが……
このままだと刀持てないじゃないですか
全員倒す以前に戦場に行けないんじゃあ意味無いし!
てなわけで。私にも刀を握らせろと……握らせて下さいと土方さんに頭下げると冒頭の『駄目だ』ですよ。即答だよ?
「……何がいけませんか。ハッ。背ですか!?確かに千鶴ちゃんより低いですが、平助君だって低いじゃないですかー」
「誰が背だと言ったυ第一、急に来て刀握るとか無理だろ?」
「それは大丈夫です!家道場だったので竹刀や木刀握ってました」
「刀は別だ。それに腕が立たないと意味がない」
「じゃあ腕が立ってたら良いんですね!!」
見ててください!
うぉりゃあ!…と道場までダッシュ
「走るんじゃねぇ!っか良いなんて言ってねぇだろ!!」
プラリーン、と揺れる私の体。
言うまでもなく土方さんに首根っこ掴まれて持ち上げられてるんです……はいυ
(……けち)
土(…誰が、)
沖(あれ、由美ちゃんに土方さん。楽しそうなことしてるね)
(良いところに沖田さん!!私と手合わせして下さい!)
沖(別に良いけど?)
(ッよっしゃあ!)
土(〜〜〜ッお前らー!!)