薄桜鬼

□三章
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土方さんの叫びも虚しく、私は木刀を握る


「一君に聞いたけど、丸腰で3人の浪人倒したんだって?」



「…正確には浪人から刀借りましたけどねυ」



って、話してて良いのか!?お互いに構えている状況で普通に話してるよ



「じゃあお手並み拝見ってことで」



いつもの笑顔のまま突っ込んできた沖田さん。……重っ!



何とか持ちこたえて距離を取れたけど、木刀を離さないことで精一杯だ



これが本当の武士。……ん?違うか?



ま、いっか☆



「もう終わり?」



「んにゃ、まだです!こっからが本気の見せ所です」



踏み込んだと見せ掛けて背後に回る。
小さいとこれ便利…


沖田さんの首を狙って振ったが、惜しくもかわされた



まだまだ余裕って顔の沖田さんに私まで楽しくなってきた




「良い動きするね。君の時代にも刀あったの?」



「刀はそんなにυでも木刀や竹刀ならありますよ。なんせ家道場なんで」



普通に会話してるように聞こえる(…読める?)でしょ。この間木刀振りまくりだからね!






防戦一方だけど……








うりゃっ、と勢いつけて振り下ろしたけど、簡単にかわされ、しかも木刀を弾き飛ばされた。





私の首もとに沖田さんの木刀が突き付けられた





「僕の勝ち。……でもまぁ由美ちゃんの動きは悪くなかったよ」




「むぅ……悔しい。もう1回おねがいs」




「馬鹿野郎ッ!腕に力入らねぇだろ」




土方さんの言葉で気付いた。右手が軽く痺れている。




………




「ごめん、強くしすぎちゃったね」



「……キラキラキラ☆」



「「え」」







(これどうやったんですか!強く踏み込めば腕痺れさせれるんですか!やり方教えて下さい!)
沖(……君、面白すぎ……クク)
土(はぁ…)
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