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□girl's talk 〜romantic journey番外編〜
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函館空港の到着ロビーで、笑顔の親友が 出迎えてくれる。

える「まゆちゃん…!」

まゆ「えるちゃん…久しぶり。…元気そうで…良かった。」

える「まゆちゃんも…。…髪、のびたね♪」

まゆ「うん。がんばったから……」



ガールズトークに突入しそうになるところ、マサキくんに声掛けられた。

振り返ると…

兄弟達が、ずらっと揃っていて…ちょっと迫力ある。

ほら、まゆちゃん、……緊張しちゃった…。


える「まゆちゃん。紹介するね♪新しくできた家族を……」


まゆちゃんの緊張をほぐそうと、
ちょっと張り切って、修一お兄ちゃん、裕次お兄ちゃん、マサキくん、マサヤくん、瞬くん、御堂さんを紹介する。



そして、兄弟達にまゆちゃんを紹介する。

える「まゆちゃんは、いっこ上の親友で…、今年の春に函館に引っ越したの。…私も…同じ時期に引っ越したから……誕生日が同じだと、運命も似るのかなって話してたんだ。」

裕次「えるちゃんとまゆちゃん、同じ誕生日なんだ!…凄い偶然だね♪」


まゆ「…えるちゃん…///」


照れた表情のまゆちゃんだったけど…
一回、深呼吸してから、思い切ったように話し始める。


まゆ「…はじめまして。鈴宮まゆといいます/// …遠いところ、ようこそいらっしゃいました。

……実は、えるちゃんに…皆さんに……謝らないといけないんです!!」


突然の言葉に私達は驚く。

まゆ「あの……急用で…東京に行かないといけなくなって……両親は始発の飛行機で向かったんですけど、…私は…最終便にしてもらったんです。
…折角来たのに…一緒に…市内観光したかったのに…… 本当に、ごめんなさい!」

深々と頭を下げるまゆちゃん…。



える「 まゆちゃん…どうしたの?…何か あったの?」


心配で、つい色々聞こうとしてしまう私を、修一お兄ちゃんが静かに制する。



修一「…まゆさん。…火急のところ、僕達の為に 待っていて下さり…かえって、こちらの方が申し訳ないくらいです。」

雅季「…そうだね。…だから、頭を下げる必要なんてないよ。鈴宮さん。」

裕次「ほんと、ごめんね。…そして、ありがとね。まゆちゃん。」


…事情を察したらしい三人は、口々にまゆちゃんに 優しく言葉をかける。



瞬「…ほとんど、入れ違えだね……」

雅弥「…せっかく逢えたのに、残念だったな。ふたりとも…」

わからないなりにも、労るように 声をかける マサヤくんと 瞬くん。



そして、控えていた御堂さんが 静かに語りかける。



御堂「東京までの最終便までには…まだ、時間がございます。お嬢さま方には、積もる話しがおありになるかと、お察ししますが……。」


修一「…そうだね、要くん。
…えるさん、僕達は先に 宿に向かうから。…まゆさんと 一緒にいてあげて下さい。
まゆさん…。…気をつけて、行ってきて下さいね。
…さっ、みんな 行きますよ。」

修一お兄ちゃんに続いて…名残惜しそうに、兄弟達が それぞれまゆちゃんに挨拶し、その場を後にした…。


える「修一お兄ちゃん…。みんな…。」


スッと御堂さんが近づく。

御堂「える様、お戻りの際には…ご連絡頂ければ、お迎えにあがりますので…」

そう言って、宿泊先を記したメモを渡してくれた。

える「ありがとうございます。」

御堂「それでは、まゆ様。お暇させて頂きます。…気をしっかりと… …お気をつけて、いってらっしゃいませ。」







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