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□悪食娘コンチータ
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「…ふぅ…。出来たっと♪」
慣れないキッチンだったけど、何とか作れた。
後は、お部屋で食べるだけ。
お皿を持って、キッチンを出た所で……
「えるさん。」
いつの間にか帰宅していたらしい修一お兄ちゃんと出くわしてしまった…。
「!!…お帰りなさい。修一お兄ちゃん。」
「ただいま。えるさん。
…お昼ご飯ですか?」
手に持ったお皿は…隠すに隠せなくて……
「…うん。」
恥ずかしくて…俯いてしまうえる。
こんな…料理と言えない物… 修一お兄ちゃんに見られてしまった…
(´・ω・`)ショボーン
「美味しそうですね。僕もいっしょに食べたいな。」
そんなえるに、修一は、笑顔で話しかけた。
…ええーっ!!
ヽ(゜ロ゜;)ノ
マジですか?修一お兄ちゃん。
えるは尋ねる。
「本当に食べたい?…社交辞令じゃなく…?」
「はい。お味噌の香りが…とても美味しそうです。
…食べたらダメですか?」
子犬のような瞳で…見つめる修一お兄ちゃん。
「…こんなので良かったら……。一緒に食べて?」
えるの言葉に、ぱぁっ と笑顔になる修一お兄ちゃん。
「ではえるさん、食堂に行きましょう。」
修一お兄ちゃんのエスコートで… 食堂に向かったのだった……。
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