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□悪食娘コンチータ 2
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「…ふぅ…。出来たっと♪」
やっぱり慣れないキッチンだったけど、何とか作れた。
後は、お部屋で食べるだけ。
「…懐かしい味…♪
なかなか美味しい。」
西園寺家にくる前は、毎週作っていた創作料理を…久々にお部屋で堪能していると…
廊下を走る音が、段々近づいてきて…
バタン!!
突然ドアが開く。
「ただいま。えるちゃん!!」
えるの姿をみつけ、ガバッと抱きしめる裕次。
「!!…裕次 お兄ちゃん!?」
「…はぁ…。会いたかったよ、えるちゃん…。予定より早く用事終わってね……。
…あれ?えるちゃん、ランチ中?…一口もーらいっ♪」
ぱくっとフォークに巻かれたパスタを、食べる裕次。
あ、(;゜O゜)食べちゃったよ、裕次お兄ちゃん…。
…大丈夫?
もぐもぐ……ごっくん…。
「…不思議な 塩味だね…?」
飲み込んでから、神妙な面持ちで話す 裕次お兄ちゃん…。
「口に合わないでしょ!?…ごめんね。裕次お兄ちゃん…。」
勝手に食べられたのに、何故かあやまるえる。
「うーん、この味…どこかで……?」
しばらく考えこんだあと、何かを思い出したように、ぱぁっと笑顔になる裕次。
「そうだ!!…アンチョビ。あの味に似てるんだ!
…えるちゃん、美味しいね♪…凄いね!こんな料理も作れるなんて…。」
さらに、ぎゅーっとえるを抱きしめる裕次…。
「…苦し………!!」
「!…ああっ、ごめんえるちゃん。」
腕の力を緩めると、えるのほっぺに
チュ(〃з(〃д〃)
…とキスする裕次。
「今度、また作ったら、食べさせてね。えるちゃん♪絶対だよ?」
そう言うと裕次は、ヒラヒラっと 後ろ手に手を振り部屋を出て行った…。
‡本日の悪食レシピ‡
イカ塩辛のペペロンチーノ
@パスタを茹でる
A茹でている最中に、フライパンを用意し、オリーブ油を入れ、にんにく一かけと輪切り唐辛子を適量入れ、弱火で温め香りを移す。
B茹で上がる直前の@を、Aに投入!
強火にして数分炒める。
C火を止めた直後に塩辛を適量投入して、余熱で火を通す。
D皿に盛り付けて、出来上がり♪
→あとがき