拍手連載用ブック

□生意気な黒猫
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平日の丁度お昼を過ぎる頃、第七班をうけもつ上忍師 畑カカシ は本屋の前で足を止めていた




同時刻、第十班に所属する下忍 鴉真煉夜 は注文していた本を受取に本屋に足を運んでいた







『そこ、どいてくれませんかね?』



本屋の入り口に立つ人が邪魔で声をかける




「あ、ごめんネ〜」



入り口を塞いでいた白髪の人はよく見れば中忍以上に支給されるベストを身につけていた




『…? どっかでみたことあるっけ』




白髪に口布をつけ額宛で片目を隠しているその人



(こんな人見たら結構インパクトあって忘れないとおもうんだけど…)




頭にひっかかるものがありジーっと顔を見つめてしまう




ポリポリ…

「いや、そんなに見つめられても困るんだけどなぁ…」




頭をかき困ったように笑ってみせるその姿は嘘っぽい…




『思い出した!七班の先生じゃん。エロ本ばっか読んでるって噂の…』



「何その不本意極まりないウワサ」



『でも、そのウワサはマジっぽいよねw』


スッと指さす先にはカカシが見ていたイチャパラの広告があった



『さっすが歩く18禁w』




フッと鼻で笑う

その目線はある意味七班のサスケよりも冷たい




「いや、何で俺こんな目で見られてんのかなぁ…一応初対面だよね」


(今年のルーキーってことで知ってはいるけど)





目の前の少年の言葉に何とも言えない気持ちになるカカシ




『え?カカシさんってば俺のこと知らないの?

上忍なのにそれって大丈夫なのww』



煽るように笑うアスマ担当の下忍に微かに苛立ちが募る



「結構ナルシストなんだネ煉都さんの息子さんって」



『やっぱ俺のこと知ってたねw

自分に自信もってなきゃ幻術なんてかけてらんないでしょっ』




ヘヘッと笑って煉夜はカカシからの嫌みをかわしカカシの横を通り注文していた本を受け取っていた





『んじゃ、俺そろそろ集合時間なんでいきますねw』




煉夜は片手に本を抱え身軽にひょいひょいと足音たてずに走っていく




くるっ




『カカシさんも早く言ったほうがいいんじゃないですか?

第5演習場からナルト達が叫んでますよー』




「え?」



『じゃw』




振り返り悪戯気に笑って煉夜は手を挙げ霧のように消えていった








「………幻覚だったってワケね。


流石煉都さんの息子、鴉真一族ってことか」






霧状に消え去った煉夜の後を静かにみていた







↓その後の七班とカカシ




「カカシ先生遅いてばよっ!」

「さっきまでいたアスマ班は私たちより遅く来て早くいなくなったんですよ!」

「ッチ…」




「いやぁ〜、……ちょっと生意気な黒猫に横切られてネ」




「「ハイッ嘘!!」」



演習場にデカイ声が響いた







(本体はこっちにいたってワケね、してやられたな・・・)





↓10班と合流後の煉夜



ククク…

肩を揺らして笑っていた


(煉夜、どーしたんだよ、そんな笑って)

(いやちょっと面白い人とあってねw)






煉夜くんは内心カカシとあったことを面白がってましたw
 

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