拍手連載用ブック
□愛の戦士“ウサギ”in夏祭り2
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前回のあらすじ…
ウサギのお面を手に入れた煉夜は自分を愛の戦士だといい泣いている子どもの元に駆けつけました…。→シカマル視点で進みます
『ちびすけ、どーして泣いてるんだい?』
ウサギ面を被った煉夜は泣いていた子どもの前まで行くと片膝をつき目線をあわせた
……が、子どもは泣き止む気配さえ見せず泣きじゃくっていた
仮面のしたで沈黙がはしる
『……・・ヒーロー飽きちゃったかも。』
「飽きるの早すぎんだろ」
明らかにさっきよりもトーンの落ちた声を発するウサギに思わずツッコミをいれる
『だって〜、なんか泣いてるしぃ、
っつかぶっちゃけ俺子どもに興味ないんだよね』
くるりとこちらを振り返りおめんを顔からずらしため息をはきやがった
「俺、それ最初聞いただろーが…
お前それでヒーローだからとか意味わかんない返ししてきただろ」
『…………。』
「……………………。」
『………ぁー、ヒーローってつらいわ』
多少の無言の会話のあとスッとおめんをかぶり直し煉夜はまた子どもと向かい合った
そしてスッと手を子どもの前に持っていき指を鳴らした
バタン…
『よしこれで万事解決!オールOK』
「ちょっと待て、お前何子どもに幻術つかってんだよ」
『技の有効活用ですケド?
ってか幻術みせたワケじゃないよ?
すこーし眠ってもらっただけだからねw』
言い訳しながら煉夜は寝てしまった子どもを肩に担ぎ上げようとする
「お前なぁ…荷物じゃないんだから」
『だってこっちの方が運ぶの楽だし』
「……めんどくせぇ、」
ほらほら行くよーっ
担ぎ上げた子どもを持ち直す様子もなく煉夜はすいすいと人混みの中をあるいていった
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『いやぁー今日はいいことしたわ』
「どこがだよ…。
結局あのガキのこと迷子を取り扱ってるとこに連れて行っただけ…ってか持って行っただけじゃねーか」
『えぇー、それで十分でしょ?』
ヒーローはおしまーいっ
煉夜はつけていたおめんを外し腰に結わえた
「はた迷惑なおめんってかヒーローごっこだったな…。」
『ん…?シカマルなんかいった?』
先を歩いていた煉夜には聞こえなかったようで首をかしげていた
『まぁ、いっか…
ヒーローになんのも面白かったしまたどっかでやりたいなぁwね?』
にこっと微笑まれる見慣れた笑顔は俺の胃がキリキリと痛む原因になりました
↓今回の教訓
キラキラした笑顔=何かストレスとなる遊び
あとがき
突拍子もなく書きたくなったものです。
ただ煉夜くんに
「だって俺ヒーローだし」
と言わせたかっただけの作品でした