変更後本編

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卒業試験当日




『ふぁ〜ぁ…』




がやがやと試験に浮き足立つアカデミー生が入り交じる教室の片隅に欠伸が響く





「お前なぁ… 緊張ってもんがねぇーのかよ…」




『緊張するほどのことでもないよー』



机に伏せていた上半身を伸ばすとポキポキと背骨が鳴る




「ホントに試験大丈夫なの?煉夜」




『まぢで心配してくれるならそのポテチを食べる手を一秒でいいから止めてほしかったわ…』



油だらけの手のチョウジにティッシュを投げながら言う







「煉夜!あんたねぇ…
そんなのんきに欠伸なんてしてる場合じゃないわよ!」



バシッと肩を叩いてくるイノ



『今更焦ったってどーにもなんないって


それに、筆記試験じゃなさそうだしなんとかなるよ』


首をストレッチをしながら答えると


バシッ

『っ痛』



「油断大敵!!」

「いのの言う通りだよ」




『いの…、チョウジまでいのの味方なの−?』




チラッと援護を求めようとシカマルを見れば




「まぁ、ちょっとはお前も気合い入れろよ、」




『シカマルまでそーいうの…』



めんどくさいオーラを全開にして訴えていれば




ガラッ



「ほらっ 席につけ!試験を始めるぞ、

試験内容は“分身の術”だ

名前呼ばれたら隣の教室に来いよ」



イルカ先生が説明して教室から出て行くと静また教室がまた再びがやがやとうるさくなっていった




コソコソ

『シカマルはこんな試験楽勝だろ?』


騒ぐ奴らを横目にシカマルに話しかける



「当たり前だろ…

お前も試験くらいはちゃんとやれよ」




『さすがにやるって…』


机にだらけていたシカマルにまで言われハハッと軽く笑って返すしかなかった



「お前に落ちられたら困るんだよ

約束したのお前だからな?」



数年前、アカデミーに入学したてのころ交わした約束が煉夜の頭によぎる




『シカちゃんってば忘れてなかったの!?』



思わず前のめりになってしまった



「ってめぇ もしかして忘れてたのかよ!」



『いや…忘れちゃないけど、』









(俺たちずーといっしょだからな)

(あったりあえだろ?いのとチョウジもくわえて最強のチームになるぞ!)

((約束なっ!))





『……・・いや、よく考えたら結構恥ずかしいこと宣言してんだよねー』




「まぁ、ガキだったしな」




『ずーっといっしょかぁ・・・』



「…・・どーしたんだよ」


どうせへんなこと考えてんだろ?と訴える視線をシカマルからもらいながら今考えていたことをシカマルに伝える



「っは?」



『もう言わねーww』



おどろいたのかあっけにとられたままのシカマルを置いて机につっぷした









(下忍になっても俺たちはずっと一緒だろ

なんたって最強チーム≠ネんだから、)







↓いい逃げした後の煉夜




(あぁー、俺もはや恥ずかしくて顔上げらんないわ。こんなキャラ違うでしょっ

しっかりしろ自分っ!!)



机に隠れて自分を叱咤する煉夜がそこにいたとかw
 

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