変更後本編

□03
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教室を出れば廊下の壁にもたれ掛かったシカマルがいた



「どーだった?」



ニッと笑って手に持った額宛を見せる




「まぁ、当たり前っちゃ当たり前か

…おめでとう煉夜」




『さんきゅっ、シカマルもおめでと〜


ところで、これ何処につける?』




額宛を指差して言えば




「あぁ… 普通は額宛だから頭につけんじゃねーの?」




『えぇー、シカマル頭につけんの?
俺、髪縛ってるから首あたりにしよっかなぁ』




「髪当たんのはめんどくせぇな…」




『だろぉ〜、俺まだまだ髪伸ばすしさw』



縛ってある自分の髪をいじりながらシカマルと一緒に帰路につく






「そういや、

夕食一緒に食べろって言って母ちゃんが言ってたからウチ来いよ

今日、煉都さん任務なんだろ?」




『おぉ、マジか!!

そーなんだよ、父さんいねぇから飯一楽かなって思ってたんだよ』




ぴょこぴょこと飛びはねながら歩く煉夜にため息がこぼれる



「そんなに嬉しいかよ…」




『嬉しいさ!!

一人で寂しく飯食うより、ヨシノさんのうまい飯をシカマルと食えるんだから!!』




と力説する煉夜




「はいはい、わかったから…」



途中からテンションが上がりすぎた煉夜をスルーする



いつものように上を見上げれば

空には雲ひとつない




『なぁ、シカマル』


「なんだ?」


『俺たちってさ、人生の半分は一緒にいんだよね〜』




煉夜は突拍子なく話始める



「あぁ…、6,7年は一緒にいるな」



『そのうち3分の2くらい一緒に過ごすようになっていったりしてw』




煉夜は歩くのをやめ
丘の上までかけあがり大の字にねっころがる



『シカマルも来いよ!』



急に煉夜に腕を引っ張られ草の上に倒れこむ


「お前っ、あぶねーだろ…」



ちゃんと受け身をとりつつシカマルが言う



『へへっ、ごめーんね?』



二人の間を気持ちいい風が吹く



『いい風だね〜、眠くなってくるなぁ…』



「同感…」



二人して大きく伸びをする


「「ふぁ〜ぁ」」


欠伸して眠る体勢にはいり


もう意識が沈みがかってきたころ




「ちょっと待て…煉夜 寝るな」



『なぜに(゜ロ゜;』



「さっさと帰んねーと母ちゃんにどやされる」



『ヨシノさん容赦ないもんねww』



へへっと笑って勢いよく飛び起きる



『俺、母さんのとこいって報告してから行くわ』



んじゃっと言って煉夜は演習場の方向へ走り出した








↓母に報告中の煉夜




(母さん 母さんっ俺試験受かって下忍になったよ

俺も忍者としてやっと一歩踏み出したよ
まだまだかもしんないけどね…w)


慰霊碑の前で立ち上がり額宛を首に巻き付けた


『行ってきます』








実は煉夜くんのお母さんは小さい頃に殉死してしまってました。

慰霊碑に報告へ走る煉夜と背中を静かに見送るシカマルでした。
 

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