変更後本編
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あの後も煉夜のペースに巻き込まれ演習が始まる頃にはシカマルは疲れきっていた。
ボンッ
「おー 集まってるな!
それじゃあ、演習を始め……、
シカマル…大丈夫か?」
アスマもシカマルの疲れ切った様子に思わず声をかけてしまうほどに…
「大丈夫ッスよ…」
「そ、それじゃあ、改めて演習を始めるぞ!
ここに3つの鈴があるこれを俺から奪え!
取ることが出来なかった者はアカデミーに戻ることになる、」
アスマの説明を聞いてやっとこの演習の意味を理解した10班メンバー
「よしっ
それじゃぁ、いいな?」
一人ひとりの表情が変わるのを見るとアスマは煙草を揉み消した
「始めっ!!」
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スタートの合図で全員がバラバラに散った10班
シカマルはアスマが視認できるくらいの距離を保ち草むらで息を潜めていた
「……、この演習なんか引っかかりやがる」
アスマからの説明をもう一度頭の中で繰りかえし違和感のもとを探す
バサッ
『俺もなんか変だと思うよ〜』
ビクッ…
いきなり木の上から煉夜が枝に逆さまになった状態で現れた
「お前なぁ〜、普通に現れれないのか!!」
『うん。』
頷く煉夜に対して脱力感を覚える
『さっきの話だけど、
俺もこの演習にはまだ意味があると思うんだよね、』
珍しく真剣な表情で考えている煉夜
木の枝に逆さまにぶら下がってなければホントいいのに…
「意味か……、」
煉夜の言葉に対してまた考えこむシカマル
「……、フォーマンセルか、」
シカマルは何か掴んだようにすっと目をあける
『うん、俺たちにフォーマンセルの意味を問うてるのかもね』
「鈴が3つってのも…」
『おそらくこの試験の意味に気付かせないためのフェイクだろーね…』
煉夜は逆さま状態で腕を組んで首を傾ける
「……お前頭に血がのぼらないの」
『実は結構辛かったりして…、』
「今すぐ降りろ!!」
すぐにシカマルに引っ張りおろされ地に足をつける
「ったく…、まずはいのとチョウジを呼ばねぇとな」
『それ俺がやるよ♪』
まかしといてーと煉夜はふざけたように敬礼しもう一度木の上に飛び乗った
ピーッ
鴉真一族の特別な笛で烏たちを呼び集め、いのとチョウジを探すように命じる
カァー、カァー
『……わかったよ。シカマルっ二人とも一緒に行動してるみたい』
「そうか、それじゃあアイツらのところへ案内頼む!」
『あいあいさ〜!』
耳をすまし烏たちの声を聞きいの達の元へ走る
木と木を飛びうつりながら進んでいくと見覚えのある姿がみえてきた
「シカマル!煉夜!」
いのとチョウジも俺達に気付き自然に円の形にになって集まる
「いの、チョウジ、聞いてくれ、
今回の演習について煉夜と話して気付いたことがあったんだ」
シカマルがふたりで話し合ったことをいのとチョウジに伝えていく
「…それも、一理あるわね、」
「うん、二人が言うんだからそうだよ!」
二人も俺たちが考えたこの演習の隠された意味の可能性を理解してくれた
『それじゃあ、作戦会議とでもいきますか!!』
煉夜の声で作戦を決め始める
……ほぼ、シカマルが考えたけど
「お前ら、準備はいいか?……作戦スタートだ!」
↓作戦会議中
『いやいや…その作戦まぢで?』
「冗談いってどうすんだよ」
『そりゃそーだけどさぁ〜』
ガツンッ…
「グズグズ言ってないでさっさと腹くくってやんなさいよ」
『いぇす…ボス(涙目』
煮え切らない煉夜にいのの鉄拳が落ちましたw