変更後本編
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「さてと…、アイツらはどう出てくるのか楽しみだな」
アスマはシカマル達の気配を探りながら少し開けた場所に立っていた
開始の際消したばかりのタバコをまたつけようとした次の瞬間
バサバサバサ!!
アスマの周りを大量の烏が飛び去った
「烏か……」
烏が飛んでいるなんてよくあることで普段は気にもとめないが
アスマの頭にはあることがよぎった
「烏?…、鴉真一族ってワケか!」
気づいた時には遅かったようでドンドン変わっていく風景に平行感覚が奪われる
チッ
(下忍とはいえ煉夜の幻術には注意していたがこうあっさり掛かっちまうとはな…)
すぐに対抗すべく幻術返しをすると目の前に煉夜が迫っていた
「まずは煉夜って訳だな、」
(幻術師は大抵体術が苦手なヤツが多いしな、体術から攻めてみるか!)
アスマは煉夜に体術を繰り出していく
だが、アスマの右からの蹴りを煉夜は軽々とかわす
「おーとっ 今のをかわすか…」
アスマは煉夜の軽い身のこなし関心しつつ距離をとる
『先生さっき、幻術師は体術が苦手とか考えなかった?』
さきほど自分が考えていたことを当てられ少し驚く
『俺の家系はちょっとカンペキ主義な所があってね…
体術に関しても幻術同様ガキの頃からたたき込まれてるんですわッ』
煉夜は一気に距離をつめ攻撃体制に入った
煉夜から繰り出されるまっすぐな蹴りはあっさりとアスマにかわされる
「煉夜、予備動作を消すってアカデミーで習わなかったか?」
煉夜の攻撃はまさにこれから攻撃しますよと言い表しているようで速さはなかなかだがアスマに通用するものではなかった
アスマは期待外れかなと煉夜の方を向く
少しは悔しそうな顔でもしているかと思えば煉夜は笑っていた
「ん?、」
なぜ笑っているのか不思議に思っていると左右から同時にクナイが飛んできた
かわしていくにはいけるが何しろ何処から狙われているか解らないようになっている
おまけに何個かには起爆札もつけられている
「うおっと…」
一度この崩れた体勢を立て直そうと安全な場所へ飛びうつる
“影真似の術”
アスマの影がシカマルの影と重なる
「成功っと、」
シカマルの術にかかりもう体は自力では動かせない
チリンッ…
『はい、先生の負け! 鈴とったりー☆』
先ほどまでやりあってた煉夜が腰に付いていた鈴をとった
『いのー!チョーウジ!もう出てきていいよ!』
煉夜が声をかけると何もない所から
「作戦通りいってよかったわ」
「シカマル、煉夜お疲れ、」
いのとチョウジが姿を現した
↓アスマ捕獲後
鈴をとった四人はハイタッチするなどして喜びを分かち合っていた
シカマルの術で動けないアスマは放置プレイ中…。
「シカマル…とりあえず術を解いてくれ…」