変更後本編

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煉夜が腰を抜かし座り込む前に一匹の子猫が座っていた



「…猫?」



じゃれつくように子猫は煉夜に近づいていく



『っちょ、ちょっと待ってよ!』



手を前に伸ばし少しでも猫を遠ざけようとするが


“に゛ゃぁ〜!”



少しの差で猫のほうが速かった




『嘘だろっ!うわぁぁぁっ』




みょ〜んッと飛んできた猫を避けようと全力後ろへ跳ぶ



ジャッバーンッ



動揺していた煉夜はチャクラをコントロールすることなど出来ず後ろの池にダイブすることになった



『………。冷たっ』



煉夜は片足だけじゃなく全身ずぶ濡れになる…



「ちょっと煉夜大丈夫なの?」



いのは煉夜に飛びつこうとした子猫を抱え池の中の煉夜手を差し出す


『とりあえずいのが離れてくれたら大丈夫かな…』


「ちょっとそれどういうことよ!」



親切心で差し出した手を避けられ煉夜の言葉にカチンときたいのはずんずんと煉夜に詰め寄っていく



『ちょ、マジ勘弁して!!!』



煉夜は冷や汗をかきながら、濡れるのもお構い無しに池の奥に後ずさっていく



「いの…そこら辺にしとけ、」



「なんでよ!

心配してあげたのに近寄るなってどういうことなのよ!」



持っている子猫を潰しそうな勢いで怒るイノ


「落ち着けよ…

煉夜が離れて欲しいっていったのはその猫のことだからな」



「……猫?」



「そう、猫」


いのが煉夜をみると煉夜はもの凄い
勢いで頷いていた



『猫とガキの頃ちょっと喧嘩しましてね……。


それ以来生理的に受けつけないんだってば!!




…………っだから早くその猫あっちにやってよ!』



含み笑いをしたいのに子猫をズイッと近づけられ尋問される



「あんたにも弱点みたいなものがあったのね…」


いのはうんうんと頷く



『あの、だから猫ぉ……』


子猫を遠ざけてくれないいのをどうしようかと考えていたら



「いい加減にしとけよ、イノ」


シカマルが子猫を掴みポイっと投げる


「ちょ、何すんのよ、」


『シカマルありがとー!!』


嬉しさのあまり池から飛び出てシカマルにくっつく


びちゃっ



『あっ…スマン』


「お前なぁ…」



濡れたまま煉夜がくっついたためシカマルも濡れてしまった


「放れろって!」



『もう濡れちゃったし…いーんじゃね?』


「よくねーよ!」



シカマルは離れようとしない煉夜を引き剥がそうとするがなかなか離れない




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きゃーっやめてー笑

はなれろって!




「アイツらなにやってんだ?」


チョウジとのマンツーマン修行からもどってきたアスマがいのに尋ねる



「じゃれあってるだけです」

半目をしたいのが即答した答えに苦笑いをしながら煙草をふかす


「……そうか。

よし、お前ら先に帰るか。」



「「はーい」」



シカマルと煉夜を残し10班はさっさと解散した




(あれ?シカちゃん!俺ら置いてきぼりだよ!)
(お前のせいだっつーの!)
 

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