思いの欠片

□枷と呼ばれる少女の行方
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シェラ夢  クラブレよりも年月はすぎてる感じです。(未来編?


かすかにため息をついた相手に銀髪の少年は眉をひそめた。

「どうかしたんですか?」
「・・・え?あ、ううん。なんでもないよ」
「なんでもないにしては暗い顔をしてらっしゃいますけど」
「あはは・・・。本当に大丈夫。ちょっと、なんていうんだろう。変なこと?考えてただけだから」
「なんですか」
疑問符さえつかない問いに困ったように笑った。
「ノーコメント・・・ってだめ?」
「却下です」
「・・・・リィにはルウが必要だし、ルウもリィを必要としてる」
闇は光を求め、光は闇を想う。
「そうですね」
あるていど近くで見ていればわかることだ。
――わかるから、ほんの少しだけつらい。
「じゃあ、私は何なのかなーと」
「はぁ?」
怪訝そうに聞き返されて苦笑を深めた。
「ごめん、変なこと言った。気にしないで」
「続きをどうぞ」
「・・・いや、あの」
「続きをどうぞ」
にっこりと笑みを浮かべられて頭を抱えた。
この少年も見かけによらず強情だ。
というか私の周りには見かけどおりの人(以外もいる)が皆無といっていい。
「・・・それなら私は、誰に必要としてもらえるのかなー、と。・・・ああもう、自分で言ってむなしくなってきた」
「ユティ」
「はい?・・・・な」
はい壁際に追い込まれました。
頭の両脇につかれた腕に身動きが取れない。
真剣な菫色の瞳に息を呑んだ。
「私では、いけませんか・・・・?」
出会った時と比べて幾分か低くなった声はぞくりとするほど甘く響いた。
「私が必要とするだけでは、足りませんか・・・?」

レーゾンテートルの在処
(珍しく赤く染まったあなたの頬に満足した自分がいて)
(自分も随分と人並みになったものだと苦笑した)

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
十分普通じゃないという突っ込みはおいといてくださいな。
レーゾンテートル=存在理由。
口説くとかだとやっぱりレティーやヴァンの方が上手いんでしょうか?
彼はどっちかっていうと口説かれるほうってイメージがあるのですよ。
行者としての役目で口説くこともあったかもしれないけど、他の死神二人の方が多かったんじゃないかなーと。
 
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