連載番外
□連載番外小話
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プルルルルル…
「もしもし、俺だが、」
その時、副長の携帯が鳴った。
「ん?……チッ、よく聞こえねェな…ちょっと俺、一旦外出るわ。」
店の中はどうやら電波が悪いらしく、副長は一度店を出た。
「どうする…?ソレ。」
『うーん…』
捨てたいけど、それは流石に目の前で見てる板前さんに悪いし…。
「俺、代わりに食べるよ。」
山崎さんがとんでもない事を言い始めた。
『だ、駄目ですよ!!』
絶対二人とも副長に殺されますから!!
「じゃあ副長が帰って来る前に、俺が食べ切ればいいんでしょ?」
『…でも…絶対体に障りますよ…コレ…』
「大丈夫大丈夫!」
私の不安をよそに、山崎さんはどんどんカツ丼(マヨ丼)を口に掻き込む。
そして、5分としないうちに平らげた。