連載番外
□だいすき
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歌を歌って、
話をしながら、
ケーキや料理を食べた。
皆に囲まれ、祝福され、拙者はとても幸せな時間を過ごした。
夜も更け始め、盛り上がった宴も終焉を迎えた。
片付けが始まる。
拙者は眠ってしまった妹を連れて先に帰るように言われた。
「よいしょ、」
決して起こさないように、そっと背負う。
こうして拙者達は、学校を後にした。
『…んぅ…?』
行きしなに通った道を再び歩いていると、背中にいる妹が小さく動いた。
どうやら起こしてしまったらしい。
「ん、まだ寝てていいござるよ。」
『…あれ…パーティーは…?』
「今さっき終わったでござる。父上らはまだ片付けで残られているが…」
『…そっ…かぁ…』
そしてまた、拙者の背中にしがみつく。