長編小説1

□リージョン(失われた世界)第一章 はじまりの扉
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昔、夢を見た。もし、空を自由に飛べたら。もし、魔法が使えたら。ケースが違えど、誰もが子供の頃夢見た事。でも、もし…







第一章 はじまりの扉


「はぁ〜」とため息を着いた。すると、隣にいた藤田に言われた。「おいおい、今日で何回目だよそれ、スバル」と。それに対して僕は不思議そうに藤田に言った。「なにが?」すると藤田が「なにがじゃないだろ。溜め息、何回ついてんだよ」「うそ、僕そんなについてたかなぁ?」指を口元に当てて考える。そういえば自分はついていたような気がする。どうしてだろう。疲れてたから?いや、ちがう。もしかすると軽く現実逃避してたのかも。日々同じように繰り返す日常に飽きたのか…。「ほら〜席に着け〜出席取るぞ」担任の松村が入ってきて言った。生徒達は仕方なく座り、程なくして日直が号令をかけた。この担任の松村は僕が1年の時からの付き合いだ。ちなみに今は高校3年生。いい加減このバーコードハゲから逃れたいものだ。その後もいつもと変わらぬ時間が過ぎていった。
その放課後、
駅までの道のりを僕と藤田は歩いていた。
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