◆Library◇

□かくれんぼ
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再び、この場を離れる為に、生徒会長に背を向ける。

c「だから、待てって!」

腕を掴(つか)まれる。

「話ことなんかない!離して!」

c「文句(もんく)があるなら、僕の目を見て言え!」

文句を言うつもりで生徒会長を見る。
しかし、言葉は出なかった。
だって...悲しそうに私を見るから...

(何で、そんな顔するの?)

私は彼の言葉を待った。

c「...文句、言わないのか?」

「悲しい顔...何でするの?」

c「お前が...いつもそうだったからだ。」

「私が?」

そんなつもりはなかった。
友達もそんなことは言ってなかった。

「そんなはずない。」

c「...お前はさっき言ったよな。
"貴方は私の何を知っているのか?"って。」

「言ったわよ。」

知っている、とでも言ってくれるのだろうか?
期待が生まれたのがわかった。

c「僕は確かに、お前のことは何も知らない。」

そう甘くはいかないか。
自分を自分で笑ってしまった。
心の中で。

c「...だが」

「え?」

c「気持ちはわかる。」

「気持ち?」

c「...寂しいんだろう?」

「っ!さ、寂しくなんか、ない。」

c「嘘だ。」

「嘘じゃn...」

温かい体温。
布の感触。
私は彼の腕の中。

c「我慢(がまん)しなくていい。」

その言葉を聞いた瞬間(しゅんかん)、私の中の何が弾(はじ)けた。

「う、うぅ....っひく...」

これまで、こんなにも私の中に入れる人はいなかった。
誰も私のことをちゃんと見てくれる人なんていないと思ってた。

でも、彼は...シエル君は、それを意図も簡単にやってのけた。

私は暫(しばら)く、シエル君の腕の中で泣き続けた。


◇◆◇



c「落ち着いたか?」

「.....///」

c「どうした?黙りこんで。」

あまり関わったことのない人に、泣き顔見せたとか...恥(は)ずかし過ぎる!

「えっと...その、ごめんなさい!
それじゃ!」

私はその場から逃げました。

c「いつでも僕のところに来い。待ってる。」

その言葉を聞き遂(と)げて。


かくれんぼ


やっと鬼さんが見つけてくれた。

やっと見つけた。

s「本当のことを仰(おっしゃ)ればいいのに。
彼女がすk」

c「うるさい!///黙れ!///」


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