スクアーロ

□髪は女の命
1ページ/2ページ


『スクアーロの髪って長いよねー。』


ある晴れた日の午後。


ルッスーリアがいい茶葉が手に入ったと言って、アフタヌーンティーを楽しんでいたところ。


メンバーはアニー、ルッスーリア、スクアーロの3人だ。




「ホントよね!よく伸ばしたわぁー!!」


『しかもサラッサラ!!う、羨ましすぎる…コレ…。あんたホントに三十路のオッサン?』


「ゔぉぉお゙お゙い!!!黙って聞いてりゃ、オレはまだまだオッサンじゃねぇえ!!!」


「まぁまぁ。あんたがオッサンなら、ボスや私やレヴィもオッサンよ!あ、私はオネーサマだけどねー!!」


『ルッス姉さんはずっと姉さんだもーん!』


ねー!と2人仲良く笑いあう。
とても暗殺部隊には見えない、このゆっくり流れる時間が、スクアーロは何より好きだった。




『まぁそれはいいとしてさ、スクアーロってなんかやってんの?』


「あ?ヤクなんざやってねーよ!」


『ちげぇ!髪だよ、髪。サラッサラで綺麗だから、なんか特別なシャンプーでもしてんの?』


「それ、私も気になるわぁー!」


2人してスクアーロのサラサラの髪をいじる。


何コレ。気持ちいい。


「何もしてねーよ!普通の使ってる。」


『えー!なにそれ羨ましいー!ずるいー!髪交換しよー!』

スクアーロの髪を掴んでじたばたしてみる。

「ゔぉぉお゙お゙い!!するか!!!そんで痛ぇ!!やめろ!」


ぶーぶーいいながら離そうとするけど、やっぱりまた触ってしまう。


『なんか、サラサラすぎて離れないー。気持ちよすぎるぞこの髪。』


スクアーロはやめろやめろといいながらも抵抗しなくなった。
諦めたのだろう。


「それにしてもスクちゃんって、アニーが触るのは許すのねぇ。」


『どーゆうこと?』


「私たちが触ると怒るもの。」


『へぇー!スクアーロ、私には触らせてくれるんだぁ?』


ニヤニヤしながら問う。


「ゔぉお゙い!ルッスーリア!余計なこと言うんじゃねぇ!アニーも、お前がしつけぇから触らせてやってるだけだぁ!勘違いすんなクソガキ!!」



怒られた。


だけど私はちゃんと見ていた。
スクアーロの頬がちょっと赤くなってる。



可愛いなぁと思いながら、いつまでも触らせてくれるスクアーロ。


特別みたいで嬉しいな。




「それにしても、ジャマにならないのかしら?スクちゃんが髪を結ったところなんて見たことないけど。」


ルッスーリアが口を開く。

確かに!と思った。



『ねぇ!スクアーロ!髪結ってもいい?』


「はぁ?なんでんなコトしなきゃなんねーんだぁ!」


『いーじゃん!ルッス姉さん!櫛貸して?』


「いいわよー!」


どこからともなく櫛を出して髪を梳きはじめる。


「ゔぉぉお゙お゙い!!オレはまだいいなんて一言も…」
『じっとしてて!』



「ゔぉお゙い…。」


一喝すると大人しくなった。

可愛いなコイツ。


さて、どんな髪型にしてやろう?







.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ