long story

□十三
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「渡狸〜、落ち着きなよ〜。」


「う、うるせー!!」


ボク等は今ラウンジに居る。
渡狸はさっきからずっとこの調子で室内を彷徨き回っていた。けどそれもそのはず、何て言ったって今日は、


「カルたんにご馳走食べにどっか連れて行くなんて急にどうしたのさ〜?」


「は、はん、別に急なんかじゃねーよ。ただ前に約束したからな。」


そう、今日は渡狸がカルたんにデートのお誘いをする日。

なのにカルたんときたら朝から此処で待機しているのに顔を見せない。


そんな感じで時間は過ぎていってお昼、現在に至るわけで。


普通にカルたんの部屋まで行けば良いのにそこまでは恥ずかしくってできないんだよね〜、プ、あくまで思い出したかのように装って話題を切り開きたいらしい。




チン―――……




エレベーターの合図。
そわそわしていた渡狸は肩を一瞬ビクつかせてゆっくり開かれる扉を見た。


出てきたのは、



「カルタ………。」


待ちに待ったカルたん。と、



「あ、竜たんもひかたんもおそよ〜☆」



ひかたんとそのSS。



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