ごちゃ混ぜ短編
□迷子×富松(落乱)
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「ったくてめえらのせいでもう真夜中じゃねぇか…」
ため息をつく作兵衛の手には縄が握られている。
それは毎度お騒がせの左門と三之助に繋がれていた。
「あー疲れた…さっさと寝るぞ」
作兵衛が二人の縄をはずしてやる。
「僕は目が冴えてしまったぞ!」
「だいたい迷子になったのは作兵衛だろ?」
「いいから寝ろ!」
三之助の無自覚発言はスルーして作兵衛がそう怒鳴る。
そのまま布団に潜り込んで一言
「俺はねみぃんだよ!!ふぁ…」
すでにうとうとし始めている作兵衛に左門と三之助が顔を見合わせる。
「えー作兵衛寝るな!」
「起きて遊ぼうぜ」
「んー…っせぇ、おりゃ、ねみぃ…んだ、よ」
目を閉じたままそう言う作兵衛に二人は口を尖らせる。
「じゃあ無理やり目覚まさしてやる」
「おお!それはいい考えだな!」
そんな二人の会話は半分夢の中にいる作兵衛には聞こえていない。
だが、
バサッ
ガシッ ガシッ
「んぁ!!さみっ」
布団を剥がれ冬の寒さで意識が戻る。
しかも…
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