おとしもの
□3.ひまわりの想い
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♪♪〜♪〜
「・・・」
『もしもーし!緑間っちっスかー?』
「・・なんなのだよ。黄瀬。」
相変わらず不機嫌そうに電話に出たのは、緑間っち。
「くだらない用だったら切るのだよ!」
『待ってってば、緑間っち、ひどいッスよ〜
用事あるッス!!』
チャラい奴だと眉間にしわを寄せれば、横にいた高尾が、噴き出した。
『俺の彼女なんスけど〜、』
「切るぞ。」
『ちょっと、ちょっと!
緑間っち!!』
「お前の自慢話はいいのだよ!」
いつにもまして、ご機嫌斜めだ。
おは朝占いがよくなかったのか、それとも高尾くんが怒らせたのか・・?
おそらくそんなところだろう。
『俺の彼女が、春に秀徳に入学するんス!』
「・・・だからなんだ。」
『音楽科あるっしょ?
そこ入るんスけど、緑間っちが小羽っちのこと、好きにならないようにと思って・・・』
「何をいっているのだよ・・・(怒)」
『いや、小羽っち、すっごくかわいいッスから、釘さしておこうと思ったんス!』
「だいたい、お前の彼女とやらを・・・・」
そう言いかけた緑間の携帯を、パッとうばい取ったのは、横で聞いていた高尾だ。
「黄瀬くんだよね?高尾だよー。
久しぶり♪」
『あ!高尾くんスか!?
ひっさしぶりッス!』
「なになに?黄瀬くんの彼女、音楽科?
優秀じゃん!」
高尾くんとはノリ的には近いカンジで、話は合うと思う。
「たぶん1年と3年で、さらに普通科と音楽科なら校舎も別だから、滅多に会わないかもね。
しんちゃんもさ、
最近女子にモテててさぁ。
結構その気になってるっていうか〜・・ッテ!!
いてーよ!シンチャン!!」
「おい、黄瀬。
ウインターカップもあるのに、そんなこと言っている場合なのか?
火神も赤司も、そうとうやっているのだよ。」
『わかってるッス。
ちょっと報告がてら、緑間っちの声聞いただけっすよ。
じゃあ、またかけるッスね〜』
「・・・もうかけるな!」
一足早い、小羽っちの推薦入試は終わって、合格通知が届いたと連絡があったのは、昨日。
俺のいる海常高校ではなく、小羽っちが選んだのは家から通えて音楽科のある秀徳高校だった。
あの
緑間っちのいる高校。
あ〜、
緑間っちが、死ぬほどうらやましいッス。
同じ制服とか、学校帰りデートとか、
したかったッスね。
あー、でも
違う制服同士でも、学校帰りに制服デートできたら、いいかも。
小羽っちなら、秀徳の制服きっとすごく似合うッスね♪
あと2か月もしたら、同じ高校生ッス。
°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
合格おめでとう。
ありがとうm(__)m
なにかお祝いを
しないとね。
合格祝い?
何がいいんだい?
んー
むずかしいね。
メールでできる
ことって・・
じゃあ、ケーキの
写メを送るよ。
それはヤダ!
せいくんのいじわるっ
この間のロールケーキの
写メもひどいよ。
食べたくなるって。
冗談だよ