冒険ロード
by Vlidge


教室の片隅に
置き去りの
ピアノのように
誰かの指に
触れられるのを
待ってる
取り残された僕は
やりばのない思いに
夕陽の空がやけに
綺麗に見えた

幼いままの心で
何もかも欲しがって
やみくもに
駆け抜けた日もあった
同じ痛みを持つ
誰かをあてにしてたって
いつしか頼れたのは
この心だけ

気持ちは伸びてゆくのに
手を伸ばしても
届かない
あぁ そんなことが
あるから人は
夢を見てゆける
冒険の数だけ
心は育つもの
あぁ どんなに
傷だらけになっても
立ち上がって
また歩きはじめる

大人の扉の鍵
どこかの空き地の隅に
はしゃぎすぎて
置き忘れてしまったよ
大事だった
おもちゃだって
ガラクタに
なっていったって
積み木を重ねたあんな
気持ちまだ残ってる

剥き出しの情熱は
いつも伝わらなくて
煙に巻かれて
途方に暮れてた
独りで拭う涙や
汗はどんな勲章より
価値のあるものだと
思い握りしめた

信じてゆける理由が
またひとつ増えるたびに
あぁ 誰にも
見せたことない笑顔に
きっと近づいてる
冒険の数だけ
世界は広がるもの
あぁ どんなに
歳を重ねても
あの日のように
また歩きはじめる

夢の先にある想いを
確かめたい
僕を試す 未来を睨んで
今日を過ごしたい
臆病にふらついても
この志を抱いていたい

気持ちは伸びてゆくのに
手をのばしても届かない
あぁ そんなことが
あるから人は
夢を見てゆける
冒険の数だけ
心は育つもの
あぁ どんなに
傷だらけになっても
立ち上がって
また歩き始める

人は誰もみんな
少年少女だった
愛されたいと思う時
愛し方を知った
不揃いな群の中
夢をたぐりよせて
荒れた道を ただ
まっすぐにゆけばいい

いつか悲しみさえ
振り払えるからと
君の手を 繋いでく
誰かとまた歩きはじめる

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