短編(書く方)

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例えば好きなアーティストと同じ楽器を買ったり
芸能人が付けてるアクセサリーを探したり
そんな感覚。
私は貴方に憧れてるの。



「…痛く、しないでね?」
「大丈夫。俺を信じて、ほらリラックスリラックス。」
「ほんと?」
「ほんとほんと。いくよ?」
「う、うん……」

心臓がバクバク言ってる。
血液は熱いのにひんやりと、そしてじんじんとした感覚。

「…いっ…!!」
「大袈裟だなぁ〜はい、終わり。」
「お、おわり?」

チャマはさっさとピアッサーを横に置くとスタッドカプセルをはずしキャッチをずらす。

「ね、全然痛くなかったっしょ?注射みたいなもんで。」

そっと耳たぶに触れるとあぁ、ピアスホースが開いたんだ、と実感できた。

チャマが数ヶ月前突然にピアスを開けた。
あまりにも突然で、幼なじみのみんなも驚いていた(ということをチャマから聞いた)
私ももちろん驚いた。

なんとなく耳元に光るものがあるなと思ったら、ピアスを開けていたなんて。

ヤンキーみたいなことをしてショックだったのもあるけど、なんだか遠くに行ってしまったような、一人だけ先に大人になられてしまったような、私だけ取り残された感覚がとても気持ち悪かった。

「私もヤンキー。」
「あのねぇ、ほんもののヤンキーはそんなまじめな髪型してないっつの!」
「なによそれー!卒業したら染めるんだから!」
「へーへー」

チャマはどんどん変わってく。
私もそれに追いついていこうと必死だ。
だって私はチャマが好きだから。
一緒であることでつながりを感じていたい。
結構イタイ女。

「…あのさー」
「なに?」
「俺の後とかあんま追うなよ?」

…は?

「なにそれ、キッザなセリフ!」
「じゃなくて!そのなんてゆーか、俺は紅のその、黒髪とか…」
「何言ってんの?」

突然肩を掴まれて視線を合わされる。
いやいや、近いって。

「ど、どしたの…?」
「おれは、お前が好きなの!」
「は?!」
「だからお前がお前じゃなくなんのは見てらんないっつうか、いや、おそろいとか嬉しいけど…あーーーーー!もう!」
「つ、つまり、だよ?私の事が好きだから、その、」
「そうそう!多分そういうこと!」

きっとこの想いは伝えられない、そう思っていたのに。

一ヶ月後

「あれ、チャマと紅ちゃん一緒のピアス?」
「へーいくら家が近いからって…あぁ!」
「ペアリングならぬペアピアスってか。」
「へへへっお揃い!ね!」
「う、うん」

おめでとーとみんなが祝ってくれてすごく照れくさかった。

(チャマはお祝いと同時にいろいろともみくちゃにされたらしい)

二人で同じデザインのピアスを左右で半分こ。
きっと、これからも。


―――――――――――――LINER*NOTES
久しぶりのアップはチャマ夢でした。
ピアス開けるお話が書きたかったんですけどなんかぐだぐだですね笑

ずっと一緒に要るから言いたいことが言えなくて、言わなくても伝わる事がある…花の名の歌詞みたいなあんな感じです。

めっせーじ/##ENQ1##


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