ぐんそーさんっ!
□わかったでありますか?
1ページ/1ページ
◎なんかやたら鬼道に厳しい\(^q^)/
気になる単語が多々あったが、とりあえず、状況整理をする雷門。
彼らを知っているらしい鬼道に訪ねる。
「なあ、その特殊科ってなんだ?」
「………高い水準があり、合格率はほぼ0に等しい、規格外な天才を育成するための科だ。公にはされていないから知らないだろう。
この科をつくったのは…
影山だ」
『影山あっ!!??』
"影山"
雷門と帝国に因縁の強い人物。勿論良い意味ではない。
ある者は驚愕に目を見開き、ある者はキッと睨み付ける。
そして後者の代表、鬼道がケロノに叫ぶ。
「貴様ら!!何をしに来た!影山の手先か!?」
ガッ!!
『Σ( ; ゜Д゜)』
―――鬼道が言葉を発した瞬間、音速で動いたケロノが、
『ら…ラリアット………!?』
ラリアットをかました。
超いい笑顔で。ニコニコと。
そのまま首を締める体勢になり、いい笑顔で鬼道の首をギリギリやっている。
「き・ど・う・ど・の〜?だみだよ〜?先輩にそんな口聞いちゃ〜。天才司令塔かなんか知らないでありますが使い物にならなくしてやろうかゴルァ」
「………っだまr「ギリギリギリギリギリギリギリギリ」すみませんでしたグハッ!!」
――――――――
―――――
「なんだこの状況………」
雷門の常識人、染岡が呟く。
他の面々も同じ思いだが、ただ傍観する他無い。
彼らの前には、
「わかったでありますか?鬼道殿」
「はい………」
正座させられ説教されている鬼道、そして説教たれているケロノというカオスな光景が広がっていた。
「全く…。影山殿がつくった科の生徒だから手先?ハッ、笑わせるなであります。君は親が殺人犯だからその子供を殺人犯と言って精神的に陥れるクラスに1人いる某ガキ大将でありますか?だいたい影山殿ならサッカー部であった鬼道殿の方が親密じゃないでありますか?だいたい、そちらのサッカー部がバカの一つ覚えのように負かした学校にバスでダイレクトアタックする度に校舎の修繕、事態の隠蔽、相手校のアフターケア、全部我輩達特殊科が請け負っているのでありますよ。馬車馬の如く使った上助けに来てやったのに、そんな言われようは無いであります。つーか我輩の事は別にいいでありますが仲間の事は悪く言わないでほしいでありますわかったかゴルァあああああ」
『ノンブレス……!?』
ものっそい長文を噛まずすらすら言うケロノに戦慄する一同。
あいつ……できる!!いやいや何がだよ。
そして、仲間のために怒っているらしいケロノに「あ、この人いい人だ」と思う雷門一同。
「何でもいいから放置やめてぇぇぇえ!!!」と心で叫ぶジェミニストームを尻目に、ケロノのお説教はしばらく続いた。
わかったでありますか?
彼らは大事な仲間であります!
.