memory
□プロローグ
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「冴珈っち〜♪今度デートしませんか?」
土日はどっちも部活でしょ。あとくっつくな、暑苦しい。
「冴珈、今日の俺のおは朝ラッキーアイテムは彼女の私物だそうだ。お前の持ち物を渡すのだよ」
却下。ってかいつからあたしはあんたの彼女になったのさ。
「冴ちん、お菓子切れちゃったから一緒に買いに行こ〜?」
…今現在進行形で部活中なんだけど…って、こら!担ぐな!
「おい、冴珈!お前も一緒にバスケやろうぜ!」
あー、うん。とっても素敵で何とも青春くさいお誘いだけど止めとく。この若さで死にたくないわ。
「冴珈ー!!一緒にドリンク作ろー!!!」
今日のあたしの当番はスコア付けだから。…上目遣いされても駄目!
「冴珈さん、帰りにマジバ寄って行きませんか?」
…のわぁ!?ちょ、いつからそこにいたの??…で、えっと、何だっけ?
「冴珈、今日も一緒に帰るからちゃんと待ってるんだよ」
いや、あたし今日見たい番組あるから早く帰r…あー!(皆で)一緒に帰るから!だから鋏しまいなさい!!
これがあたし、白尾冴珈の日常だったモノ。
プロローグ《終》