フラグクラッシャー(笑)
□鰯の頭も信心から
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あの怒涛の(?)遠足inマウンテンを終え、ちょーっと予想外なこと(赤司とか赤司とか赤司とか)も起きたけどあれ以来特に会うことも無かったから、あれは気まぐれだったのかなーと一安心していた今日。
別の事件が起きた。
『(……えーっと、……どうしよう……?)』
いや、赤司と比べたら難易度は大分低いんだけど、個人的にこいつはあんまり好きなキャラじゃなかったからなー。イマイチどうやって接すれば良いか分からないのだよ……。
『…えっと、』
「その鞄についている…」
『え?…ダッ○ィーのこと…ですか?』
彼−−緑間真太郎がテーピングでぐるぐるの指が僅かに動いた。
目線の先にはちょっと前さつきちゃんが夢の国に行ってきた時のお土産としてくれた、キーホルダーが。
「…今日のおは朝、かに座のラッキーアイテムがダッフ○ーグッズだったのだよ…」
『おは朝?』
「!?貴様、おは朝を知らないのか!?」
いきなり目がくわっと開く。わー、睫毛長ー…。
『いや、知ってますけど…占い、信じるタイプ…なんですね…』
「…ふん、人事を尽くして天命を待つということばを知らんのか、貴様は」
はい、生人事(ry 頂きましたー!
ってかさっきからこいつめっちゃ上から目線だな、おい。
つか、何か色々めんどくなってきた。よし、トンズラここう。そうしよ「時に貴様、確か高橋と言ったか?そのキーホルダーを1日俺に貸してくれないか?」ちょっと、人が一大決心してるときに口挟まないでくれる?って、
『はい?貸す…って、何で…』
”おは朝ラッキーアイテム”
『…あー……他の知り合いとかに借りれないんですか?』
「あいにくと、俺の知り合いにファンシーなものを付けて歩くやつはいないのだよ」
『はぁ……』
いやね、私だって困っている人が居たら助けたいとは思いますよ。そこまで性格歪んでませんし?でもコレはちょっと……いやいや、ダッ○ィーを貸すのが嫌ってわけじゃなくて、相手に問題があるわけでして。これが普通の友達とかだったら快く貸すよ?でも…ねぇ?
『……(ちらっ)』
「………」
あんま表情変わってないけど、心なしかしょぼんぬしてる?いやいや、ないっしょー……あーーー、もう!!
『…はい。それ、友達からのお土産なんだから、明日ちゃんと返してよね』
「!!…あ、ありがとう、なのだよ…」
……おぅふ。
え、デレ?今のもしかしてデレなん?
貴重なデレを私は意図せず引き出したとでも言うのかああああああ!!
……よし、もう教室に帰ろう。
てか何で私らこんな時間(朝7時30分)にこんなとこ(グラウンド付近の水道場)で話してんの。
『じゃ、私教室行くから…』
そう言って昇降口へ向かうために歩き出すと、腕を掴まれた。え、誰にかって?おは朝信者にだよ!!
『何…』
「俺は1−A、緑間真太郎なのだよ。貴様は?」
『……1−E、高橋梨緒…』
「…そうか……」
『…?』
案外すんなり腕を離してくれた緑間を一目見てから今度こそ昇降口へ向かって行った。
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