イナズマイレブンGO
□昔のはなし
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いつだったか俺の小さい頃、同い年くらいの少女に会った 名前も知らなくて ただ、覚えているのはその子が初恋の相手だったこと。
昔は今よりももっと泣き虫で、なにかあっては涙を流していた。たしかあのときは霧野と遊んでいる最中はぐれてしまって 一人どこかもわからないところで泣きじゃくっていた
「霧野っ…霧野…」
怖い、どうしようこのまま帰れなかったら…不安と恐怖で顔がぐしゃぐしゃになるまで泣いた。そこに現れたのが
「どうしたの?親とはぐれた?」
その 少女だった
「うっ…えっと、友達とかくれんぼしてたら迷子になっちゃって…」
「そっか…うーん、じゃあさ、一緒に探してあげる!」
「ほ、本当?」
その子はとても優しくて、眩しくて、そのときの俺にはヒーローのようにも思えた。
「うん!じゃ、行こっか!どっちから来たかはわかる?」
「うん、あっち」
先程来た道をまだ涙の乾ききってない手で指を指した
少し歩いていくと、俺は沈黙が気になり質問をした
「ねぇ、どうしてあんなとこにいたの?」