イナズマイレブンGO

□嫉妬
1ページ/2ページ

「光!!ボールいったぞ!!」

「はーい!!」


光は運動神経が良いみたいですぐにサッカーが上達していった。


「光、随分上手くなったじゃないか!」

「そ、そうかな?でも二人が教えてくれるからだよ!一人じゃ出来ないもん…」

「それで良いさ、上手くなってることには変わらないんだから」


気付かないうちに、霧野と光はどんどん仲が良くなっていて、それと比例するように俺は霧野に モヤモヤとした感情を溢れさせていた


「神童もそう思うだろ?」

「あ、あぁ…」

「?たっくんどうしたの?なんかボーッとしてるよ?」

「…いや、大丈夫…なんでもない…」

「神童…」


霧野のはその瞬間 パチンッとそちらへ注目を向けるように手を叩いた


「よし!今日はこの辺で終わろう!」

「え?で、でも…」

「俺このあと用事あったんだ…悪い、二人共」

「そっかー、じゃあ仕方ないね…じゃあたっくん、らんちゃんまた明日!」

「うん、また明日…」

「神童、一緒に帰ろう」

「あぁ…」











「お前、」


帰っている最中、霧野から話を切り出された
なにを言うのか、と若干息詰まると






「嫉妬、してるんじゃないのか?俺に」

「しっと?シット、」


その意味を理解した瞬間 俺はりんごの様に顔を真っ赤にさせた


「し、嫉妬!?おおお俺がっ、霧野に!?」

「…お前、気付いてないのか?今日ボールも見ずに俺達のことずっと見てただろう」


何回かこけてたし、と心配したように霧野は言ってくれるが 俺の頭には 嫉妬 と言う言葉で埋めつくされていた。


「わ、悪い…霧野、嫉妬なんて…」

「なんでだよ…神童は光が好きなんだろ?それなら仕方ないことだろう、それだけ光が好きってことだ」

「う、うん」


嫉妬とか 恋とか 生まれて初めての感情で なんだか気持ちの整理が出来なくて、俺は どうしたらいいのか わからなかった
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ