□smile
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「でも、苛めに遭ってるのは本当よ」

憂いている彼女の視線は遠くを見ていて、なんだか無性に泣きたくなってしまう。

「やだ、なんてカオしてるのよ」
「だって…」
「あたしなら平気よ。クラスメイトには嫌われてるけど、全く孤立してるわけじゃないしね」
「由希…」

窓ガラスから差し込む日差しが彼女の姿を鮮やかに照らしていて、あたしは彼女の強さを目の当たりにしたように感じた。

「泣き寝入りなんてあたしには似合わないし、まだ戦える」
「あたし…あたし、ずっと由希の味方でいるから! 由希と一緒にいるから! 」
「ありがと」
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