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□甘い香りで、いざなって。
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己が主と仰ぐこの方を、恋人として組み敷くのが好きだ。堪え切れず口から漏れる鳴き声を聴くのも、至福としか言いようがない。それ程、彼女に溺れている。
「あ…、んっ…!」
のけ反る白い首筋には、数個、朱い華が散っている。きっと後で怒られるんだろうな。そう理解していながら、オレは彼女の声が一層高くなるのを聴いた。
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