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□それは恋?3
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ツナに首輪を作ってあげてから一週間が経った日の事。
最近まで部屋の中を煩いほど駆け回っていたツナが2、3日程前から元気がなかった。
俺が着替えてる時に顔を少し赤くしたかと思うと寝床について体を丸めて大人しくなったり、お風呂も今までは俺と一緒に入らないと怒ったのに、ツナは一人で入るようになった。
そして今日に至ってはー。
「………(ジーッ)」
「…………」
俺が床でシルバー雑誌を寝転びながら読んでる間、ツナはソファに座りクッションを抱きしめながら俺を穴が開くんでは?というぐらいずっと見ていた。
「…お前、何か言いたい事があるのか?」
「!べ、別に…」
俺がツナに話しかけると、ツナは俺から目線を外しクッションに顔を埋めた。
「…………」
最近こんなパターンが多く、俺はツナを少し見た後また雑誌に目線を送った。その数秒後に俺の家のチャイムが二回鳴った。
「?誰だ?」
俺は雑誌を閉じて立ち上がり、玄関へと向かった。
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