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□痴漢ごっこ
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「え、水族館?」
「はい♪跳ね馬がチケットくれたんですよ。一緒にどうですか?」
屋上で昼食を取っていたツナは、獄寺の手に持っているチケットを見ながらパック型のリンゴジュースを飲みながら少し考え込んでいた。


【痴漢ごっこ】


「水族館かぁ〜。小さい時に家族と行ってからここ最近行ってないなぁ?」
「ではどうですか?今度の日曜日に一緒に行きませんか?ちょうどイルカショーも開催されるらしいですよ?」
「………そうだね、行こうかな?」
「よっしゃ〜♪」
「獄寺君っ、目立つから!」
ツナの許可が下りた瞬間、獄寺は叫びながら立ち上がった。その瞬間周りで昼食や遊んでいた生徒が皆、ツナ達を見てきた事にツナは慌てて獄寺を座らせた。
「でも、そのチケット2枚しかないんでしょ?」
「はい。だから山本とかアホ牛には絶対に内緒にしといてくださいね?」
獄寺はツナにチケットの一枚を渡してもう一枚を自分の財布の中にしまいこんだ。
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